書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

あと90cm

仏前結婚式の際の、本堂内の配置を検討していました。新郎新婦をなるべく中央にしたいけれど、そうするとお拝をするスペースが取れず、法要としてよろしくない。お釈迦様やご本尊様にご照覧いただくというのが大きな目的ですから、お拝は疎かにできません。

でも、結婚式である以上、ご両親から一番良く見えるようにしたい。とても難しい。

あと90cm。

そう、あと90cm、本堂の奥行きがあれば、かなりやりやすくなります。

今まで正太寺の本堂を、広くはないけれど、狭くて困ると思ったことはありませんでした。今回初めてそんな気持ちが湧きました。

狭いなりにも工夫のされている建て方のため、通常の法要であれば必要十分。間取り的に裏方さんがとてもやりづらいという点はありますが、広さとしては問題ない広さでした。

仏前結婚式を推していきたい正太寺としては、この、後90cm問題は結構大きいです。

今回は大物仏具たちを移動させて無理やりスペースを作ることで、なんとかそれなりにご両親から見えやすい配置にはできそうですが、今後も同じようにするとなると、準備と片付けが大変。一人では不可能な仕事となってしまいます。

一人、お役僧さんをお願いすれば、挙式中にも配置換えが可能になるので狭さをカバーできます。でも、和尚は私一人という状況で勤められれば今後の展開がしやすいので、極力一人でやれるようにと考えてきました。もちろん一人ではどうにもならない部分もあります。でもそれは和尚である必要はありません。そういう意味で、和尚は私一人でやる、というやり方を確立する必要があったのです。

まさか、本堂の広さ自体が問題になるとはね。自分達夫婦が挙げたときにはお役僧さんを何人もお願いしたので、その辺りは全然気にならなかったのです。(周辺のお寺さんは結婚式にも披露宴にも参列していただくことになりますから、ついでに仕事もお願いした感じです)

式進行の上でいくつか生じる役割を、一人でこなす。和尚である必要のない部分は、妻がやったり、師匠もいますし、その場にいる人にちょっと手伝ってもらったりとかね。そういうことで考えを進めてきたのですが。

90cmかぁ。

これはちょっと、どうにもならないですからね。仕方ない。本番のセットアップをした際に、また色々悩んでみようと思います。

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