書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

保育園の坐禅体験

近所の保育園から、卒園間近の園児たちが坐禅体験に訪れました。小さな子たちが、私の言うことをよく聞いて、一所懸命坐禅に取り組んでいました。全体の時間が1時間と言うこともあり、実際に座っている時間を10分余りしか取れませんでしたけれど、それでも雰囲気は味わえたのではないかと思います。


みんな一様に緊張した表情でした。お寺へお参り来たことがある子でも、通常は位牌堂へ行く通路でしかない本堂に1時間もいて、そこで坐禅をしたんです。すごく静かにしてましたよ。大きな声を上げたのは、座り終えて足を崩した時に私が「足がしびれましたか?」と聞いた時ぐらいです。みんな、痛いとかしびれたとか、大きめの声で教えてくれました。


そう感じながらもがんばって坐禅をしてくれたことが、うれしかったです。


今回はテーマを決めてそれに沿って坐禅の方法をお話ししました。テーマは「気遣い」。坐禅中に隣の人がゴソゴソしたら、自分もゴソゴソしたくなっちゃう。だから自分ゴソゴソしないように気配りして。周りの人ががんばって坐禅が出来るようにするために、自分もがんばって坐禅をする。自分ががんばれば、周りの人もがんばれる。


そんな風なことを噛み砕いてさらりと話しながらの1時間でした。濃密な時間だったと思います。
んで、子どもたちよりも先生にいい話をして頂いてと言われ、そのことを子どもたちの前でもう一度言い直して、ちゃんと覚えておきましょうと話していました。
んー、私の話し方だと子どもたち相手ではまだまだ難しかったのかなぁ。それとも単純に良かったのかなぁ。もんもんとしますね。


最後に、ご本尊である観音様に向かって、気遣いの出来るかっこいい大人になりますとみんな揃って約束をしてもらって、終わりとなりました。
みんな、この約束、覚えててくれるかなぁ。
かっこいい大人になって、また正太寺に遊びに来て欲しいです。



ところで、今夜、待ちに待った愛車が戻ってきました。レンタカー生活ともおさらばです。ちゃんときれいになって戻ってきました。うれしくてうれしくて仕方がないです。