書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

清源院様、晋山式

本日、無事終了しました。昨日は前日の行持である入寺式と本則行茶が行われ、その後準備と最終練習でした。練習後に前祝いに祝麺と言ってうどんを食べるのですが、練習が終わった頃から頭痛が始まり、祝麺が終わって最後の準備をして帰る頃には、久しぶりに自然と涙が出てくるほどの痛みになっていました。


たぶん、疲れと緊張とストレスと、そして遠くにある台風と雨を降らしている低気圧と、私が頭痛になる原因がすべて重なったからだと思います。その夜はとても我慢しきれず、ずいぶんとご無沙汰していた薬を飲みました。あのすーっと効いていく感覚、忘れられませんね。


おかげで夜はしっかりと眠れ、いよいよ今日を迎えたわけです。朝から清源院様へ行き、諸行持を粛々と進行していきます。もちろん、それぞれに首座さんの出番がありますから、練習通りにちゃんと出来るか、ドキドキして見守りながらです。一時も気を抜けません。


それでも天気もそこそこで頭痛の原因となるほどでもなく、時間がたつにつれ肩の荷が段々と下りていくのですから、今日は頭痛とはほとんど無縁でした。
首座さん、なんと、すべてばっちりでした。私だってちょっと失敗があったのに。問答を少し言い間違えていたものの、ちゃんと会話はつながっていたので問題はないですし、終わった直後にそれを気にする余裕があるのですからたいしたものです。まだ次の法要があるのにそれよりも過ぎたことが気になるなんて、ねぇ。


私も指導係としてなんとか首座さんをリードしながら、無事にすべての行持を終えられました。ここ数ヶ月の懸案が一つ、これで円成したわけです。なんだかすっきりと軽くなった印象です。まだ来週には受戒会があるのですけれどね。



とにもかくにも、めでたい行持が無事に終了し、まことにおめでたいことです。順調にいけば私もおそらく30年以内には行うことになる儀式。ちゃんと私の時にもいろんな人に祝っていただけるように、日々の生活をしっかりと送りたいものです。