書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

ぽっかりとあいた一日に、自分の証明方法を考える

明日は清源院様晋山結成の前日です。首座入寺式が行われ、いよいよあさっての結成上堂、首座法戦式となります。
昨日はその準備のため、午後から清源院様に集合し、必要な道具の点検から清掃などの準備をしました。ちなみに午前中は西見寺様にて受戒会の準備でした。午前と午後と、同じような物ばかりを準備しているのでだんだんとどちらがどちらの物か分からなくなって、何度か混乱しましたが、それら作業の取り仕切り役の方がちゃんといらっしゃるため、問題なく作業は進んでいきました。


その他、本番に向けて法要の細部の確認、首座さんの最終練習なども行い、夜10時、ようやく解散となりました。そんな事情で昨日の日記を書くときが無く、今こうして振り返って書いているわけです。


一転して本日は、半ば確信的にあけておいた一日であり、のんびりと過ごしました。でも結成上堂の時、方丈さんに対しての問答の内容を考えてありません。首座さんの問答はばっちり練習してあるのですが、方丈さんに対しては内容が自由であり、また一言だけなものですからついつい後回しになってしまっていたのでした。


それを夜まで一日かけて考えて、結局師匠の考えてくれたことをそのまま聞くことにしました。恥ずかしながら明日あさってを乗り切ることで頭がいっぱいで、思考回路が切り替わらない状態です。終わった後から、あんなことを聞きたかった、こんなことを聞きたかったとなるに決まっているのですが・・・



とにもかくにも、決めることは決めてしまったので少し気が楽になりました。後の問題は、二日間、首座の指導係としての仕事がどんなものであるかがよく分からないことです。同じ役を経験した先輩方から、あれの準備をしたか、これはやったか、とさりげなく教えていただけるのですが、そのどれも初めて耳にすること。本を読んでも書いてありませんし、いったい他にどれほどやらねばならぬことがあるのかと不安でなりません。


過ぎてしまえばいつもと同じ一日という長さの時間ですから、いやでも過ぎ去っていくのですけれど、出来ればちゃんと使命を果たしたいところです。



私が首座の指導係に抜擢されたのは、今のところ私の実績ではなく、師匠の存在感からだと思います。この役にふさわしい人物であるかは、これから証明していかなくてはなりません。少しストイックに自分を追い込んで、その証明を果たしたいと思います。