書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お寺さんの世界

午後から宗務所にて徒弟研修会打ち合わせ。


こんなところで内情を書き連ねるのも良くないかもしれませんが、でもちょっと言いたい。予算に対して、人件費の占める割合が高めなんですよ人件費といっても、会を運営するに当たってお手伝いにきてくださるお寺さんに対しての交通費支給なのですが、会の目的を考えれば、これは少なくとも減額、出来れば支給無しにしても良いぐらいのことに思えます。


名称が「禅スクール」に決まり、8月の実施に向けてようやく話し合いが進展している実感がつかめるようになってきました。小学4年生から中学3年生まで、お寺の徒弟さんはもちろん、お檀家さんはじめ広く参加者を募ることになっています。参加者にとっては普段なかなか体験出来ない禅の教えに則った規則正しい生活を実践する一泊二日であるとともに、お寺側にとっても布教教化のまたとない機会です。今年のテーマは「食」。食べるということの大切さ、大変さを優しく丁寧に体験してもらい、食を通して禅を実体験してもらおうという試みです。



こうした行事を行うのに、なんで主催者側であるお寺さんに交通費の支給が必要なのか、理解できません。世代間の考え方の違いなのかもしれませんが、お寺の世界は元来、お金や物質の介在しない世界のはず。社会にあわせるために多少そこからはみ出した部分があるにせよ、今回のことはもう少し本来のお寺らしい立場に立って良いと思うんです。


それでどこかから不満が出るようであれば、その程度のことと割り切る必要もあるんじゃないでしょうか。異論は出ても、不満は出ないとは思うのですが。みんなお寺さんなんですから。



今日の会議で感じたこと。
「お寺さんの世界も、いろいろ大変」
もっと分かりやすい世界のはずなんだけどなぁ・・・