書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

知らぬ間に学校統廃合に動きが

午前中に法事をお勤めし、午後からは島田市へ移動して同安居のお寺へ。晋山結制の打ち合わせ会です。知らない和尚さんばかりのところへ行くので大変緊張して出かけたのですが、先に到着していた静岡からの同安居がすぐに見つけてくれてすごく安心しました。

同じ教区にもう一人同安居がいて、静岡からはさらに本山時代の先輩が二人。先輩方とはそんなに気安く話せるわけではないのですが、でも、顔のわかる人がいるというのは安心できるものです。おかげで予想していたほどはアウェイ感に包まれずに過ごすことができました。

11月の本番までもう2ヶ月というタイミング。私はほぼ1年前となる昨年の11月に晋山結制を修行したわけですが、9月の段階でどういう準備状況だったか、もう記憶にありません。多分日記を遡れば記録されているとは思います。でも読み返すのは怖いな。

帰宅して妻と話していると、少し前の新聞に、湖西市内の小中学校統廃合について議事が出ていたと知りました。3月に在校生保護者に対して市教委からアンケートが来ていたので回答したのですが、それとは別に、小学校の廃校方針が発表され、中学校についても2024年度までに検討する、とされた地域の、自治会連合会が独自にアンケートを取ったという記事でした。

自治会のアンケートの対象は、学区内の全世帯と、それに加えて大学生までの子供たち。市教委のアンケートは、在校生の保護者。

市教委の方針は、在校生保護者のアンケート結果を受けてのものでした。保護者の中で意見がまとまっているというほどではありませんが、アンケート結果からは、少人数の学校よりも大人数の学校へ子供を通わせたいという気持ちが色濃く出ていました。

自治会のアンケートは地域としての意見と、当事者の意見、という捉え方ができると思います。そちらは廃校には反対という意見が強かった。

ただ、地域と言っても、その地域は入出と同じように高齢化と過疎化の進む地域です。子供を通わせている世帯の意見は少数意見とならざるを得ません。

私はといえば、昨年、PTA連絡会の会長として市教委の方とお話しする機会があった際に、保護者の意見を尊重してほしいと意見を伝えたことがあります。多分。伝えたと思う。市教委のアンケートはまさにその保護者の意見を知るためのものであり、公表された方針は、その意見を踏まえたもの、ということになります。

地域の意見は地域の意見として、市として無視はできないでしょう。ただ、子供のことについて一番自分ごととして考えているのは保護者なのですから、学校に関しては保護者の意見を重視してもらいたいなと、私は思うのです。地域の未来とか、そういうものは二の次で、ただただ自分の子供の将来だけを考えている、保護者というのはそういうものじゃないですか。(保護者が親とは限りませんが、文章が長くなるのでその辺りは加味して読んでください)

現実問題として、隣接の学校へ通わせるとして、どうやって通わせるのか、スクールバスを運行する資金はあるのか、保護者が負担するのか、そういう問題は当然あります。それを解決するのが議会であり、行政であるので、ここは踏ん張りどころと頑張ってほしいと願っています。

人口が減っているのですから、いずれは居住地域を狭める必要も出てくるでしょう。年月をかけて自然とそうなるのか、行政主導で都市計画として移住を推進していくのか。地域の住民がバラバラになるのは寂しいので、駅前に地域ごとのタワマンでも建ててくれたらいいのにと思いますが、そんなお金は湖西市にはないです。どうしても足が衰えていく高齢者にとっても、意外とタワマンって向いているように思います。ただ、停電でエレベーターが止まったら目も当てられませんけれどもね。

ちなみに、我が母校の小学校は、現在の中学校のある地への統合の方針となりました。これは期待したとおり。その中学校は大地震の際には拠点となる場所にあるので、もし地震になっても子供の安全は確保されるはずで、それだけでも親は安心できます。

中学校については、近隣の生徒数の多い中学校に統合するか、そのままか、これから検討していくそうで。これについては小中一貫校の方がいいような気がするなぁと思っています。中学に上がった途端に謎の先輩後輩制度が出来上がりますが、小中一貫校のあるP連会長さんから様子を伺ったら、ガチガチの先輩後輩制度は現れず、良い塩梅になっていると聞きました。関係性が完全に変わらないと、友達グループ内での地位固定とか、よくない面も出てきますが、強すぎる先輩後輩関係とどちらがマシかな、と考えています。

どんなに情報を集めてどんなに検討を重ねても、結局はやってみないとわからない部分が大きいのでね、どこかで誰かが決断して実行していくことになるのでしょう。その誰かに過度の責任が負わされることのないように願っています。他の地域でどれだけ事例があっても、この地域でどうなるかは、やってみなきゃわからないんですもの。

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