もう一月近く前になりますが。
晋山結制の打ち合わせ会をした際。その準備段階で急ピッチで片付けをしていました。その後の本格的な片付けはまだまだこれからなのですが、打ち合わせ会をするにあたり、ここまでは片付けておきたい、そういうラインがあったのです。
目標とするラインまで片付けをするのに、随分と無理をしました。その結果、今になって探し物をする結果になっています。
見つからないんですよ。
片付けをした、その場所にあったと思われるもの。直後から探していたものは今日発見されました。しかし、先週から探しているものはまだ見つかりません。
来週使うものなので、なんとしても見つけなくてはなりません。買ったばかりのものなのになぁ・・・
今から買うとしたら、明日明後日ぐらいには注文しないと間に合わない。どうしよう。
息子の、絡子。曹洞宗のお坊さんが移動中に首から下げている四角いやつです。お袈裟の代わりなのですよ。今ままでは子供用サイズのものを使っていたのですが、体が大きくなり、あまりにバランスが悪くなってしまいました。大人用ではまだ大きいので、中間サイズのものを買ったのです。
それでも1万円ぐらいするんですよ。
それを買って、支払いをした記録もちゃんと残っていて、請求書も保管してあります。物は確かに届いているのです。実際に着せてみて、よしよし、となったのを覚えています。
多分。
サイズが、寺族用のサイズと同じなのです。寺族とはお寺に住まう住職以外の者のこと。曹洞宗の場合、大抵は住職の妻のことを指します。もっと厳密に、寺族得度を受けた者に限定する場合もありますが、この寺族得度を受けると、寺族用の絡子を着けられるようになります。
男性よりは小柄なことが多いので、絡子のサイズも1寸小さめ。それが、息子にはちょうどよかった。ちょうど良いか確かめるために妻の絡子を使ったような。それでOKとなったので注文をして・・・
それで新品が届いて、もう一度着けてみて、よしバッチリ、となったはず!
そしてこの日記を書く合間にもチラチラと探し続けていて、見つかった!と報告できれば良いのですが、なかなかそんな上手い話もなく。一体どこへ行ってしまったのやら。
と思ってたら、見つけた!
見つけたどーーーーー!
これは嬉しい。
とても嬉しい。
すごく嬉しい。
このちょっと小さな黒い絡子、手にしてこんなに嬉しく思う瞬間が来るとは思いませんでした。
得度式の最中にこれを息子に、今まさに弟子になろうという息子に手渡すのですが、その時に私はどんな気持ちになるのでしょうか。発見できた安堵でしょうか。息子を弟子とできる歓喜でしょうか。厳しい僧侶の世界に迎え入れてしまった不安でしょうか。
いずれにしてもこれで安心して得度式を迎えられます。よかった。本当によかった。
(最初から最後まで、手作りしようという考えは浮かびませんでした・・・)
——————————
基本的に毎日書いてます。 何か共感できる内容がありましたら、ぜひSNSでシェアしてください。喜びます。 noteも結構書いてます。 Bloggerにブログも書いてます。こちらは数日置き更新。「もばいる坊主」