書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

自分用メモを貼り付けておこう

師匠のお寺の山門大施餓鬼会に随喜してきました。開式1時間ほど前から、緊張のあまり気持ちが悪くなってしんどい思いをしましたが、閉式後、来年のために自分用メモを取ることができました。

それをもとに、ここに完成版を作成しようと思います。私は侍者。導師に付き従って、諸々お手伝いする係です。

  • 三会上殿 鐘を合図に両班が本堂に入る
  • 七下鐘導師上殿 導師が本堂に入る。侍者は導師用の線香と三宝香台を持って一緒に本堂に入る。
  • 両班にあいさつ 導師は両班の和尚さんがたにご挨拶の礼をする。侍者は下がって待つ。
  • 拈香 導師は線香を拈じる。
  • 進前焼香 導師が本尊前へ進み、焼香。侍者は遅れず進み、導師に線香を渡し、三宝香台をセット。
  • 普同三拝 全員で三拝
  • 転班 小磬二声を合図に導師、両班がロの字に180度回り、南向きになる(本堂の入り口に施餓鬼棚があり、これで施餓鬼棚に向かって法要をする体制となります)
  • 拈香法語 侍者は導師に線香を渡し、すぐに受け取る。入れ替わりに法語を渡す。導師は法語に書かれている、今日の法要の意義を述べる。
  • 施餓鬼棚進前焼香 導師は施餓鬼棚へ向かい、焼香する。侍者も線香を持って従う。 (この間に他の和尚さんたちが、導師の座る曲録を用意し、三宝香台を曲録前へ移動させる)
  • 読経 大悲呪
  • 読経 甘露門 五如来宝号中、導師、両班、水向け 侍者は導師が出られるように香台を動かす 侍者は水向けには出ない
  • 読経 世尊偈 参列者水向け案内
  • 回向 回向中読み込みは導師持参
  • 施餓鬼棚進前焼香 導師は施餓鬼棚にて焼香 導師進前中に曲録撤収、香台撤収、侍者は三宝香台を持って導師帰位を待つ
  • 転班 侍者は転班の流れでそのまま大間を出て、路地位にて待つ
  • 導師退堂
  • 散堂 両班退堂

よし、書けた。来年はこれを見ながら予習すればバッチリのはずです。みなさんがこれを見て何か役に立つかというと、正太寺とはだいぶ違うのでほぼほぼ役に立たないと思いますが、こういうことを全ての和尚がそれぞれ考えながら儀式は進んでいくのだな、と感じてもらえたら、面白く法要を見られるかもしれません。

ちなみに、自分の役割に加えて、他の和尚さんの役割もまた同様に意識しながら行動することになります。もし誰かが役割を忘れていたり、ハプニングに対処してたりしたら、すぐに代わりをするなど、臨機応変に対応していきます。

法要中って、和尚はじっとしているように見えますが、実は頭の中はフル回転なのです。意外だったでしょうか?

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