書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

チームプレイに憧れる住職

住職というのは孤独です。お寺を運営していくにあたって、家族のサポートはあるものの、「仲間」はいないのです。昨日も「nock」という日本のそんなに大きくないと思われる会社がdocomoとの共同実証実験としてリリースしたボイスコミュニケーションツールを見つけたのですが、とても素敵なサービスに思えるのに、お寺の中においては仲間がいないのですから使いようがありません。妻とは直接話せば良いんだし。

prtimes.jp

nock-app.com

nockはさらに特殊で、ベータ版の現段階ではmacOS用アプリしかありません。お寺さんとの連絡用に使おうとしても、Macを使っているお寺さん、近隣では極めて稀です。iPhoneはみんな使っているけれど。

晋山結制の準備を進めながら(目下、週末の世話人会に向けての説明資料作り中)、毎年恒例となる暮れのおときの訪問予定作成にそのお知らせの作成、配布、お稲荷様大祭に向けての準備、お寺の中の大規模な片付けの算段(片付けないと晋山結制ができない)、などなどをほぼほぼ一人で進めていかなくてはなりません。

これが複数人でできればさほど大変なことではないと思われますが、全部一人でやらなくてはなりません。

いや、良いんです。別にできます。やってるし。事務処理量としては煩雑だけど膨大ではない。ただただ孤独である、というだけです。せめて誰かがいる空間で仕事がしたいと思う。それだけです。その誰かがオンライン上で繋がっている状態でも構わないのです。

でも、同じ住職同士であっても、私のこの状態はなかなか理解してもらえないようで、賛同者は見かけません。aroundという、オンラインコミュニケーションというか、オンラインでチームワークを円滑に進めるためのサービスがあります。デスクトップのアイコンぐらいの大きさでチームメンバーのWebカメラ越しの映像を映すことができます。円形なのでさらに小さく感じますが、動いている相手の顔がそこにあるだけで、なんだか同じ空間で仕事をしているような気が、きっとすると思うのです。仕事で使ったことがないから分かりませんが。

www.around.co

チャット機能はありませんが、自分のアイコンに被せるようにメッセージを表示できます。「休憩したい」とか書いておけば、同じタイミングて休憩したくなったメンバーと二人で喋りながらドリンクタイムとすることができたり。質問があったら尋ねてみたり。オンライン会議よりももっと前段階の、気軽なコミュニケーションをオンラインで再現しようというサービスなので、気の合うご住職たちと週に一日ぐらい、このサービスを使いながら事務仕事に励む日を設けたりしたら、刺激があるんじゃないかな、とか夢想します。

(もちろんカメラをオフにしたまま参加もできます)

なぜ使う機会のないサービスをこんなに細かく知っているのかというと、孤独だからです。使いたいからです。買いたいけど買えないものって、すごくすごく調べるじゃないですか。あの心境ですょ。仕事に孤独を感じている裏返しの行動です。

幸いにも実生活で孤独を感じることはありません。それでも贅沢に願ってしまうのです。仕事でも孤独を感じたくないな、と。

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