書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

カメラ機材チェックでネトネト発見

訂正:初出時、X-T10がマイクロフォーサーズと書いていましたが、APS-Cの間違いでした。完全に勘違いしてました。すいません。

今秋随喜予定の晋山結制で、受付に加えて久しぶりに記録係を。記録係とはつまりカメラ係です。唯一にして最大の使命は、宗務庁に提出する写真を確実に撮ること。業者さんに頼んでも良いのですが、儀式の流れが分かっていて、儀式中であっても縦横無尽に動ける人、というと随喜する僧侶の中から選ぶのが最適と言えます。いくらプロでも、結婚式のように場数を踏める儀式ではありませんから、今この瞬間にここを通って大丈夫なのか、という判断を一瞬でするのは難しいでしょう。

場数を踏むのが大変難しい儀式ですから、これはもうしょうがないし、通っちゃダメだけど通っちゃうということができるようになるまでは、そうとう場数を踏んでも僧侶以外にできるかどうか。

やっぱり、隅から隅まで緊張感の漂っている儀式の中で、僧侶以外の人間には真似の出来ないことというのはあると思います。

という具合に、自分の仕事をとりあえず持ち上げておく。

さて、そんな記録係に必須なのが、カメラ。写真を撮るわけですから、カメラは欠かせません。それも自前のカメラが必要です。習熟しておかなくてはなりませんし、全体として大きめの予算になりがちな晋山結制といえども、このためだけにカメラを新調するほど余裕のあるお寺は滅多にありません。

カメラ好きの新命住職が自前でイイモノを持っている可能性はたまにありますが。

いずれにせよ、習熟するという点を考えると、自前で用意する以外には考えられません。もしくは、新命住職から好きに使ってとカメラを数ヶ月前から貸し出されるか。いや、そこまでするならいっそちょうだい。

このカメラで撮ってほしいから、という依頼は今までなかったですね、そういえば。カメラ好きの新命住職のためにフルサイズ一眼で撮ってあげたかったこともありますが、撮りやすさを優先して自分の用意したカメラを使いましたし。

正太寺で用意しているのは、FUJIFILMAPS-Cのミラーレス一眼 X-T10。2015年発売のものを、後継機が出そうな雰囲気の出始めた1年後ぐらいの時期に買っていますから、購入してからでも5年が経とうとしている、デジカメの世界ではずいぶん古くなってしまったカメラです。

それでも高感度耐性が強く、意外に暗い本堂内での撮影でもフラッシュ要らず。一応小さなフラッシュを内蔵していますが、これを使うぐらいなら感度を上げて撮ったほうが雰囲気の伝わる写真が撮れる、なかなか良いカメラです。

記録係として何度か使って、それぞれ千枚単位で撮ってきたわけですが、最近はそもそもコロナ禍で晋山結制が延期延期で、私も記録係を拝命する機会がなく、しばらくお休みをしていたカメラくん。私物ではSIGMA fpを使っているので個人的な写真をそちらで撮りますし。

久しぶりに手に取ってみたら、ファインダー周りのゴムっぽいパーツがベトつくようになっていました。ちょっとほこりを払おうと思ってティッシュで触れたら、ティッシュがくっついてしまうぐらいに。

ファインダーを覗かなければさほど問題ないかもしれませんが、首からぶら下げている時に不意に何かにくっついてしまわないか、ちょっと心配です。簡単に交換できるパーツでもなさそうだし、薬品でお手入れしようにもすぐ近くにいろんな部品が組み合わさってるからそちらに悪影響が出そうだし、良い手段がなさそう。

修理に出したら、直してもらえるのかな?

SIGMA fpも高感度耐性がそこそこ高いので、こちらで撮ろうかとも思うのですが、レンズが45mm単焦点しか持っていません。大抵の場面は自分の足でカバーできると思いますが、引いた写真を撮るのに苦労しそうです。ちょうど良いレンズを知っていますが、今まで見かけた中で一番安いお店でも8万円ちょっと。レンズはやっぱり高いのです。

今月中に儀式の練習があるので、とりあえずそこで二つのカメラでテストをしてみようと思っています。高感度でも綺麗に撮れると言っても、それでカバーしきれない暗さだとどうしようもないですし。イメージでは明かりが多く取り込めている本堂なのですが、カメラに聞いてみないと分かりません。

カバーしきれなかった時はどうするかというと、大きいフラッシュを用意することになります。こちらは1万円台で買えるかな。X-T10が暗くてもよく撮れちゃうので、今まで買わずに済んでいたんですよね。あのベトベトがなければ今回もX-T10で何の問題もないのですけれど。

いっそティッシュでベトベトを埋め尽くしてしまえば、これ以上他のものにくっついたりしないな、なんてことも考えています。見た目が最悪になりそうですが、変なものが引っ付いているよりはティッシュの方がいいかもしれません。

X-T10を入手してから、儀式の撮影に使うカメラには何にも困らずにいたのですが、まさかこんなことで再び悩みだすとは。なかなかのショックです。

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