書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

宗務所日記→大法要準備

宗務所日記ですが、今日は早退。明日の晋山結制・本葬儀随喜のために、直前準備へ出動です。

写真係としては機材の準備を自前で行うだけなので、問題ありません。今回は、高感度でノイズの乗りにくいカメラを使用することで、ほぼフラッシュ無しでの撮影を目論んでいるため、撮影予定時刻にどの程度のISOになるかのチェックは必要でしたが、それ以外の実際の撮影のポジショニングなどについてはほぼ心配ありません。広い本堂なので、自由度は高いです。その分難しいとも言えますが。

今日の準備の中心は、受付としてのもの。記念品の袋詰めなども担当します。今回は新住職のお姉さんも参戦してくださり、かなり楽ができました。数が多いので袋に入れていくだけでも時間がかかります。

受付で一番難しいのは、お祝い返し。その時の事情で様々ですが、受付で首座さんと弁事さんのお祝いも受け付ける場合は、受付の場は複雑になってきます。なぜなら、それらのお祝いは、いただかない場合もあるから。

今回のように本葬儀を同時に行う場合はそれが顕著に現れる可能性が高いのです。先代さんとご縁があり、本葬儀に参列しにきた意識が強い場合、お弟子さんの晋山結制にはお祝いを出しても、首座さんや弁事さんにはそこまでご縁がないのでお祝いはありません、という場合は珍しくありません。

首座さんも弁事さんも、お祝いをいただいたならばお祝い返しをします。その準備もしてありますが、どなたからいただくか分からないので、あらかじめ記念品袋にまとめて詰めておく、ということが難しいのです。

そうなると、受付でいただいたお祝いの種類に応じて、その場で記念品袋に追加してお渡しする、ということになります。これ、とても大変。受付の現場って、お祝いや香典のやり取りだけじゃないんです。かなりいろんな用件が舞い込む場所です。すぐに収拾がつかなくなります。

今回私が取った手段は、かなり大胆。参列者の大半を占める配役の御寺院さんがたに、あらかじめ宣言をしました。記念品の準備ができています。今日持って帰ってください。中には首座さんと弁事さんの記念品も入っています。よろしくお取りはかりください。

ここまでされると、お祝いを用意せざるを得ません。私も40歳代に突入したからこそ出来る、禁じ手のようなものです。これ、地域によってはとてもじゃないが恐ろしくてできないことじゃないかと思われます。いい土地に生まれました。

もうひとつ加えるならば、自分が受付の責任者であったことですね。今までは提案はできても採用するかどうかは上についた人次第でした。今回は自分の責任の上で、好きにできます。当日は写真係なのでその場にいませんけれどもね。

その分、当日受付に座る若い衆に、ちょっとでも楽をしてもらいたかったのです。

それ以外にも、受付での細かな注意点を確認して、今日は散会となりました。法要を担当するみなさんの打ち合わせはまだまだ続いていました。ご苦労様です。みんなでいい法要を作り上げましょう!