書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

昨日書きたかったことを思い出した

お盆のおとき(家施餓鬼)を三軒回り、その後葬儀を勤め、火葬場で荼毘式、帰山して昼食を摂ってわずかに仮眠。全然疲れが取れないまま再び葬祭ホールへ赴き、初七日(地域によっては三日七日と呼びますね)法要のためにお袈裟をつけようと搭袈裟偈(たっけさのげ)をお唱えすると、元気が出てきました。相変わらず搭袈裟偈のドーピング感は半端ないです。唱えるだけで元気が出る偈文、素晴らしいです。

と、ここで、昨日日記に書きたかったことを思い出しました。お通夜のために搭袈裟偈を唱えたところで、お盆の疲れにも関わらずにやる気がみるみる湧いてきて気力充実したので、そのことを久しぶりに日記に書こうと思ったんです。

今までも搭袈裟偈のこうした効果については書いたことがあります。いつだったかな。思い出せませんけれど。

大哉解脱服(だいさいげだっぷく)
無相福田衣(むそうふくでんえ)
披奉如来教(ひぶにょらいきょう)
広度諸衆生(こうどしょしゅじょう)
この偉大なるお袈裟は、人間のあらゆる執着心、煩悩を除く幸せの法衣である。これを肩にかけ、釈尊の教えを広め、生きとし生けるものを救おう。
曹洞宗近畿管区教化センターWebサイトより引用。元ページはこちら

偈文の後半「これを肩にかけ、釈尊の教えを広め、生きとし生けるものを救おう。」というのは、僧侶にとっての根本的な願(がん)です。このために存在しているんです。そのことを強く意識することで、疲れた体に気力がみなぎるんです。

搭袈裟偈は本当にありがたい。小声であっても早口であっても、ドーピング効果は抜群です。ドーピング効果のためにお唱えするわけではありませんが、お袈裟をつけるときには必然的に唱えることになりますからね。普段はここまで変化がないですが、疲れているときには心と体に大きな影響を与えてくれます。その思いを常に意識し続け、仏教を伝え続けていこうと思います。