書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

綱渡りの日曜日

三件の法事がありました。昨日の日記にも書きましたが、正太寺のお年忌は、だいたい1時間半は要します。


メインとなる施主家でのお勤めは、お経が30分、お説教が10〜15分です。それなのに、今日の法事は、10時、10時半、11時、という予定でした。和尚が2人居るとは言え、やりくりはかなり難儀な日程でした。


その上、10時からと11時からのお宅は百ヶ日。正太寺では百ヶ日にのお説教で必ずお話しすることがあり、それが通常よりも長めの15〜20分かかるのです。


どう考えても10時からと10時半からは別の和尚が勤めなくてはなりません。そうすると10時からの人が11時からのお宅へ伺うのですが、お説教が長めのため、移動時間も含めると、間に合うかどうか微妙です。法衣やお袈裟の付け替えまで考慮すると、間に合わないことが濃厚でした。


というわけで、お施主さんには事前に事情をお話しし、ご理解をいただいておきました。これで少しは安心です。でも、出来るだけ予定通りが望ましいことに変わりはありません。


私が10時、11時の回を担当し、住職が10時半を担当。10時半のお宅でのお勤めが済み次第、急いでお寺に戻って、10時のお宅のお墓経と位牌堂でのお参りを行います。


10時のお宅には、少しゆっくりお寺に来てね、とお願いしておき、10時半のお宅にも、先に一件あるから待っててね、とお願いしておくわけです。ちょっとずつ、時間をいただくのです。


11時のお宅には数分遅れで到着。着替えをして法要を始められたのは、10分ほど遅れてでした。


ここまで来れば後は順調にいくかと思ったら、お墓の開眼供養に時間がかかってしまって、私が11時のお宅でのお経を終えてお寺に戻ったときに、ようやく10時半のお宅のお墓経が始まる、と言うタイミングでした。


今回、一番貧乏くじを引いたのは、10時半のお宅だったようです・・・大変申し訳ありませんでした。


もう少しスムーズにいけるかと思ったのですが、やはり開眼供養は時間がかかりますね。今後の教訓にしなくてはなりません。


最終的に11時のお宅が終了した時間は、なんと12時半。一件1時間半ですから、なんの遅延も無く終了したことになるのです。不思議ですねぇ。


なんだか狐につままれたような感覚の中、疲れだけがわき上がってくるのを感じた、日曜日のお昼でした。