書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

今日が本番

宿を出発し、一路修禅寺様へ。いよいよ本番です。拝答拝登諷経を兼ねた開会法要をお勤めして、続いて奉詠。真剣におとなえをする皆さんの姿がとても素敵でした。今期の宗務所では写真係は書記さんにすべて任せてあるので、自分がファインダーを覗く機会はないのですが、つい撮りたくなりました。やはり真剣な姿というのは、美しい。美しいものは、写したくなるんです。

でも私には私の役目があります。今回は終始、固定の仕事を持たないポジション。想定外の事態にすぐにアクションを取るという立場です。だからなるべく何をしないでいるのが仕事。そして、担当の梅花主事さんから何か依頼があれば、最大限迅速に依頼を果たすんです。良いポジションです。

無事に奉詠を終えた後は、修善寺の旅館の女将さんたちが修禅寺様をお借りして開催しているお雛様の展覧会を見物し、途中でお抹茶も頂いたりして楽しみました。展示されているお雛様は、女将さんたちが代々受け継いできた歴史あるお雛様ばかり。一見の価値があります。お抹茶を入れてくれるのも、女将さんたち。普通に旅館に泊まっても、なかなか受けられないサービスだと思います。通常は300円だっかな。和尚さんがたは是非どうぞって事で、お代は受け取ってもらえませんでした。ありがたい事です。身が引き締まります。

その後は昼食を食べ、沼津港魚市場でお土産を買い込んで、ひたすら帰路を進みました。今回は添乗員に新人さんが居て、なかなか楽しかったです。車内挨拶にしても何にしても、やはり緊張感が漂っています。帰路の途中で別の号車へ乗り換えることになっていたのですが、その乗り換えのあと、彼のいなくなった車内で、私自身の挨拶に代えて、彼の話題をしばらくさせてもらいました。宗務所の職員として車内挨拶を初めてした時のこと、兄が昔添乗員をやっていましたので、その時の様子のこと、共に新人だった頃の話を中心にして、これからどんどん成長していくんですよと。

他の2人の添乗員さんが大ベテランでしたので、覇気にしろ、スピードにしろ、どうしても見劣りがしてしまいますが、慣れとともに補われていく部分だと思います。またいつか、一緒のバスに乗り合わせた際には、昨日今日の様子と見比べて、「成長したなぁ」と上から目線で言ってみたいと思っています。

さて。ご参加の皆様。だいぶお疲れではないでしょうか。しっかりと体を休めていただいて、また次のお稽古へと向かって行っていただきたいと思います。二日間、お疲れ様でした。