書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

通学自転車にまつわる思い出

娘の通学用自転車を見に、一番近い自転車屋さんへ行きました。入出からは自転車屋がなくなってしまい、同じ中学校へ通う子たちは、ほぼみんな同じお店で買うようなことになっています。独占じゃないんです。他にお店が無くなってしまったんです…

購入するのはブリジストンの通学向けモデル。6年間の保証がつきます。中学・高校と乗り継いでもらう前提ですね。切り替えは3段。女子向けモデルはこのあたり変わりませんね。チェーンではなく、ベルト。このあたりはもう当然の使用でしょう。

男子向けモデルも同じです。多分。私の頃はスポーティなタイプが主流で、6段切り替えで、それがハンドルとサドルのあいだについているのが当たり前でした。今はそのモデル自体がないのでしょうか。寂しいです。

昔は今よりも校区が広く、自転車で30分かけて友達の家へ遊びに行った帰りに、チェーンが外れてしまって途方に暮れたことがあります。友達の家に戻ろうにも10分ぐらい離れているし、自宅まではまだ20分ほどはあるという距離。あと10分走れていれば入出の中に入るので、近所の家どこへ行っても知り合いばかりだというのに、なんとも中途半端な位置で外れてしまったものです。

生まれて初めての事態でしたが、そのまま途方に暮れていても仕方がありません。チェーンを元のようにはめるべく、あのベトベトするチェーンに素手で手をかけたのです。

奮闘すること10分か20分か。 何とか元に戻ったときは、嬉しかったなぁ。もう少し時間がかかっていれば、あたりは真っ暗になってしまうところでした。帰り道、この事態をどうやって興味を引くように家族に話すかということばかりを考えていたのを覚えています。法話の原稿を考えているときと、全く同じ。不思議なものですね。

この出来事以来、幸いにもチェーンが外れたという経験はありません。でも、もうとうにはめ直した方法も忘れたというのに、チェーンが外れても何とかなるという自信だけは未だに持ち続けています。面白いですね。

娘の自転車はベルトですから、そう簡単に外れはしないと思いますが、そういうトラブルに遭遇せずに、自転車ライフを送ってくれたらと思っています。