書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

ログハウスでコーヒーを

お盆のお経に回りながら、そんな話をしてました。

どこかのログハウスで、という話ではなくて、お寺にそういう場所を作ろう、という話です。

ずっと以前から、構想を練っていました。最初は本堂の片隅に、コーヒーコーナー(お茶コーナーでもいいけど)を設けて、お参りに来た檀家さんと談笑をするというものでした。その頃は、籠盛りにインスタントコーヒーがいっぱい入ったんです。元手は電気ポットと電気代ぐらいの予定でした。

ところが、籠盛りの中身がバラエティに富んでくると、お決まりのように入っていたインスタントコーヒーがほとんど入らなくなります。計画は立ち消えです。私もなかなか宗務所から卒業できず、お寺にいる時間の少ない日々を送っていました。

ここ2年ほど考えているのが、3坪ぐらいのログハウスを門前の駐車場に置いて、そこにパソコンを置いて即席の寺務所を作り、やはりここでも前を通り過ぎる檀家さんを捕まえてコーヒーを飲ませて無理やり談笑するという計画です。

市内のジャンボエンチョーに、50万円ほどの小さなログハウスがずっと展示してあります。園芸用品を保管するためのような、事務所として使うには不向きとも思えるものですが、備品類を常備せず、自分が行く時に持ち込む体制なら、意外にいけるんでは、と考えています。窓がないので春秋ぐらいしか事務には使えそうもないですけれど。

エアコンつけられるかなぁ。

今、絶好のロケーションに駐車場があるんです。檀家さんの中にはきっと、コーヒーやお茶にいい意味でうるさい人がいることでしょう。機材なんかも持ち込みで、おいしい飲み物を楽しめる場所ができたら、楽しそうです。

ログハウスは小さいですが、外にバーベキュー用の机とか椅子とかおけば、いくらでも拡張できます。雨の日はお参りのくる人も減りますから、晴れの日基準で考えればいいんです。営利事業じゃないので儲けも考えなくていい。そもそも、コーヒーとお茶ぐらいなら、原材料はそんなに値が張らないですからね。多分。

うまくすれば、この豆をみんなに味わってもらいたい、と言って持ち込んでくれる人も出るかもしれません。そういうやりとりの一つ一つがきっと、お寺の活性化につながるはずです。

私には芸もないし、法話もさほどうまくないし、商売の才能もありませんが、こういう、何かの目的のために環境を整える、というのは大好きなのです。才能があるわけではないですが、大好きならば、きっと気持ちを汲んで動いてくれる人も出て来そう。

今日、お檀家さんと、この話で盛り上がって、そういう効果を期待して実現に向けて動き出していいんでじゃないかという感触を得ました。

とりあえずまだログハウスを買うお金がありませんので、すぐに具体的な何かができるというわけではありませんけれど、お盆の支度をお世話人さんとしながら、こんな話題で盛り上がってみたいと思います。