書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

ようやくお参りできた喜び

念願かなって遠方のお檀家さんのお宅でお参りをすることができました。こちらから押しかけるわけにもいかず、かといってお檀家さんからしても来てもらうとなればそれなりに交通費も用意しなくてはならず、なかなか伺うことが叶わないのですけれど。

初盆のお経にはどれほど遠方でも伺いますとお手紙したところ、今日という日が実現しました。

普段お仏壇の前で読めない分だけお経も長くなってしまいましたが、その後もお茶をいただきながら長話をしてしまい。このコロナ禍にあってはウィルスの伝道者にならないように早めに退室しなくてはならなかったのに、つい。

本山で修行させてもらう以上の喜びと言ったら怒られるでしょうか。お経を読みながら、ここで泣いちゃならねぇとなぜか頭の中が江戸っ子になってしまうほどでした。

出来れば亡くなられた旦那さんにも、お元気なうちにお目にかかりたかったのですけれども。

数年前までは年に一度はお寺にお参りにみえていたということなので、お会いしたことがあってもおかしくはないのですが、やはりご自宅に伺わないと覚えるものも覚えないのです。大変失礼ながら。

往路であった昨日は、知らない道を走る緊張感で疲れ知らずで運転してきて、復路となる今日は、お参りできた満足感からか、これまた疲れ知らず。途中で5分ほど仮眠しただけで、5時間近い道のりを無事に戻ってきました。普段なら睡魔が襲いかかってくるはずなのに、気持ちが充実しているというのは、すごいものですね。

出来れば初盆という機会以外で伺えたら良かったのですが、何事もタイミングというものがありますからね。次のタイミングがまた初盆ということにならないようにと願いながら、それでも早めにまた伺える日が来たらなぁと思っています。法事で呼んでいただけると良いのですが、お墓は正太寺にあるので、どうしてもお寺に来ていただく形の方が自然になってしまうのですよね。お墓参り無しの法事というのも、心に抵抗があるでしょうし。難しいです。

でも今日は本当によかった。幸せです。

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