書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

密葬儀。

いよいよ密葬儀。方丈様のお身体が維持されるのも、今日が最後です。

受付の仕事はソコソコにして大半を相棒に任せ(二人でやってます)、カメラを握りしめて本堂へ。本葬儀とは全く違う空気の漂うその場を記録すべく、あっちでパシャパシャ、こっちでパシャパシャ。

晋山結制の場合はお祝いなので、カメラ係が多少ドタバタしても許されるような気がしていますが、密葬儀は一歩一歩の足音も気が抜けません。無音で移動できるわけはないのですが、それでも余分な音は立てないようにと気を使います。

裏へ表へ移動しながら、裏方さんの様子を見守ったり、意外にやることの多いカメラさん。また晋山結制の話になってしまいますが、その際には大抵、裏へ入ると面白い瞬間を作るために茶化したりもするんですけれど、今日はさすがにそういうこともできず。

それがまた気疲れを生むわけです。明るい現場じゃないとパフォーマンスを発揮できない人間です。

何れにしても、この密葬儀をもって、ご遺族も、副住職も、少し休むことができます。特に副住職は、住職の代行としてお盆を乗り切った直後の御遷化でしたから、本当に休む間がなかったはず。しばらく目覚めなくてもおかしくないです。

ゆっくり休んでもらって、住職亡き後のお寺を、しっかりと支えて行ってもらいたいと思います。