宗派は違えどお付き合いのあるお寺さんで、前住職の本葬儀が厳修されました。
時宗のお寺さんです。葬儀の時のみではありますが、正太寺と組寺を構成しているお寺さんで、在家の方の葬儀にはお手伝いで何度も伺っていますが、お寺での本葬儀に参列するのは初めてのことです。
お手伝いすることもできませんので、ただただ参列するのみです。指定席をいただいて、師匠共々、わかる範囲で一緒にお勤めさせていただきました。
ほんの数年前までは現役バリバリでしたし、病気で体を不自由にされてからでも、時折ご葬儀の場でお目にかかる機会もありました。
何より、私が本山から戻ってきてしばらく、こちらのお寺でのお檀家さんのご葬儀が多く、立て続けにお手伝いさせていただいたために、曹洞宗の葬儀よりも時宗の葬儀に慣れてしまって、曹洞宗の葬儀の方が緊張して臨むことになってしまったなんてこともあって、非常に思い入れの多い和尚様でした。
2月末に急逝されてしまい、なんとも寂しい限りです。この世の無常さを常々説いている立場であっても、やはり別れは寂しいのです。
宗派は違うといえども、至る先はきっと同じはずです。いわゆる霊界があるわけではありませんが、いつかまた、と念じずにはいられませんでした。