書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お寺の法事

法類のお寺さんで法事がありました。法類とは、お寺としての親戚のこと。本寺が同じお寺が法類です。血の繋がりはありませんが、法の繋がりがあります。大事なお寺の繋がりです。

先代住職と、その奥様の三回忌。随喜のお寺さんは少なめですので、役割分担が重要になります。私は殿行。裏方です。1時間ほど前に到着できたので、じっくりと打ち合わせをすることができました。

今日はなかなかにうまい具合に物事が運びました。想定外のことも起こりましたが、戸惑うことなく対処できました。最近は法要といえば受付係、と決まってしまっていたため、殿行に配役されると正直うまくやれるか自信はありません。でも今日は、結構うまくできたと思います。二人だけの殿行で、実に見事でした。自画自賛

曹洞宗のお寺でこの辺りでお寺が法事をするというと、親戚が参列しても、法話も無いのが通例です。和尚がいっぱいして、なんとなく慌ただしく時間が過ぎていきます。一般家庭の法事と比べると、アットホームさもありませんし、親戚からするとつまらないものかもしれないなと、ちょっと感じます。正太寺で先代さんの法事を行なっても、同じ感じ。世話人さんたちにも参列していただいて、人数こそ大規模になりますが、やはり法話も無いですし、親戚からすると部外者がいっぱいいる法事になってしまうわけで、面白く無い部分もあるのではと、想像してしまいます。

まあ、それでも、お盆は忙しいから放置されがちな初盆の法事に比べれば、年回法要はやってもらえるだけ、ありがたいかもしれません。一番法事をやらないのが、実はお寺かも、なーんていう思いもあります。全てにおいて、住職の家のことは後回しになってしまいますからね。お檀家さんの法事が立て込んでいれば、お寺の人間の法事は、やる時はありません。正太寺はまだ平日になんとかやれますけれども。

そんなこんな考えさせられる一日でした。