書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

溜まった仕事をこなします

プライベートも仕事も、やることが溜まっています。先月会計の締めもまだできていません。昨日不在だったのですから当たり前ですけどね。

プライベートなことも、銀行へ行く仕事がメイン。こちらは午前中にさっさと終わらせました。他のことは妻がやってくれますからお任せなのですが、給料をいろいろ振り分けるのは私の仕事となっていす。その振り分けに従って通帳へ入金するのも私の仕事。大事な仕事を任されているのは信頼されている気がして嬉しいです。嫌いな仕事ではありませんしね。

午後からは会計。今月は気持ちよく会計ができています。ですから締めもバッチリ。こういう月は楽です。途中で狂ってくると、どうしたものかと心配になりますが、大半の現金支出を振り込みやカードに切り替えたので、そもそも間違いが発生する余地がなくなっています。自分の仕事を楽にする手段として、いい方法であったと思っています。

ただ、これは家計にも言えることですが、カードで支払うと、それはつまり後払いとなります。あとどの程度のお金を動かしていいのか、直感的に分かりづらくなるんですよね。

お寺の会計でしたら、さすがにちょっとした消耗品を買った程度では大丈夫ですけれど、それで積もり積もりって数万円なんてなると、今月は給料がもらえるだろうかと心配になってくるのです。

いやこれほんと、給料が何ヶ月先までもらえるかどうかの心配って、いつもしています。最近安心して会計をしていたことはありません。お寺での営業努力と言っても、短いスパンで成果が出せるものは、お年忌をやってくださいと頼んで回るぐらいしかありません。結局、葬儀のお布施に頼っている今の状態を脱しない限り、この不安定な経営状況は改善のしようがありません。

葬儀のお布施に頼るなんて、若い頃はとても嫌でした。今は住職となり、代表役員でもありますから、経営者の視点も必要になってきます。嫌でもなんでも、今はアテにするしかないというのが現実。いろんなアイデアを考え、他の僧侶と議論していますが、うまくいきそうな方法はまだ見つかりません。

今すぐできることは、実際に給料が出せなくなり、生活に困窮した時に、檀家さんに野菜をもらったりできるように、ちゃんとした和尚でいられるように努めることぐらいです。

というようなことを考えながら、会計を終えました。会計処理は間違いも発生せずに気持ちよくできましたが、帳簿を見ながら将来を考えると不安でたまらなくなるのです。

そういう精神状態で、坊主丸儲けみたいなワイドショーを見かけてしまうと、やり場のない怒りが湧いてきます。お寺の、おそらく8割、もしかしたら9割ぐらいは、こうして、数ヶ月先に不安を抱えて、それでも自分のことは置いておいて、檀家さんのことを一番に考えてお寺を守っています。その心持ちだけは、もっとたくさんの人に知ってもらいたいなと思います。

と、愚痴はここまで。明日はまた宗務所出勤。檀信徒研修会間近です。やることもたくさんありそうです。