書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

選挙ですよ

参議院選挙ですよ。みなさん、投票に行きましたか?昼下がりに出た速報では、ずいぶん低い投票率でしたけれど。日本の未来が心配です。


投票率が例えば40%だったとして、有権者の4割りの人の意見で国会を構成する議員が選ばれたことになるわけです。その人達が政治を動かしていくというのに。投票に行かずして、どこで文句を言うのかと思うのです。


せっかく先人が命がけで手に入れてくださった選挙権。それを行使しない人が多数いるというのは残念ですね。期日前投票もかなり気楽に行けるようになっています。どこでもたいてい20時頃まで投票できたはずです。だいぶ前からですよ。有権者側が選挙に行かない理由は、どんどん少なくなってきています。


さて。仏教は、国の政にはなるべく関わらない立場を取っています。お釈迦様の時代は国のトップに教えを請われたりはしていますが、政策について具体的にこうしなさいということを指示し続けたと言うことはありません。


曹洞宗も、道元禅師様は最終的には京の都から離れて、福井県の山奥で修行道場の形を作り上げました。ですので、我々僧侶は、政治からなるべく離れたところにいるべきだと私は考えています。


とはいえ、選挙には行きますよ。今までも、今回も、これからも。私はともかく、子どもたちの暮らす国なのですから、投票先に困ることはありますよ、正直に言って。それでも、何かしらの意思表明をしませんとね。今の日本がどこまで落ちぶれても、世界的に見れば、こんなに平穏に暮らせる国はそうそうありませんから。