書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お正月も今日までです。今年も一年、邁進です。

2011年の始まりは、どんなお正月でしたでしょうか。正太寺は平常運転。住職と共に体調を崩すこともなく、乗り切り事が出来ました。


午後も3時を過ぎると、お参りの方もパタッと見えなくなるので、正月飾りの片付けを始めます。以前は4日になってからやっていたのですが、手伝ってくれる兄弟達の都合、それからなにより、お在所への帰省の時期も考えると3日に片付けるのが一番良いという、ごくごく身内的な理由です。


数年間にわたって、3日の15時以降にお参りの方は滅多に見えない、という経験則も働いています。それならば、4日の午前中も3日の午後も、変わらないではないか、と。言い訳ですけれどもね。


もっとも、今年は昨日までお在所に妻と息子がいましたから、再び帰省するというのもおかしなことです。今年は正月帰省は無しで、次のまとまった帰省はゴールデンウィークでしょうか。ただ、しばらくの間、ゴールデンウィーク中に法事はほとんど予約がなかったのですが、2年ぐらい前から徐々に増え出しているんですよね。ゴールデンウィーク帰省と言っても、私には関係ないことになるやも知れません。今年はどうなることやら。


妻に付き合って帰省すると、寝坊できるのが一番の喜びであったりします。正太寺にいると、もう長いこと5時台に起きる生活を続けています。お寺ですからね、当たり前ですけれども、それが6時台に起きて良いなんて事になると、なんだかとっても非日常でワクワクするんですよ。お坊さんぽくない感傷ですけれど、同じ人間ですので。


そんな楽しみも今年のお正月はお預けです。ちょっとここらで息抜きしたいのですが、お寺にいる限りはそれも出来ません。休みを取るという感覚はなくなり、常に何かしらお寺の運営に関わる動きをすることになります。ほんとは、定期的に息抜きのために少しゆとりのある日を設けた方が、修行上も良いんですけれどね。地方寺院の運営は、厳しいのです。零細企業と同じような状況です。坊主丸儲け、なんて言葉が当てはまるお寺は、日本に何万ヶ寺とあるお寺の中の、ごくごく一部なのですよ・・・


当てはまるようなお寺があってはいけないんですけれどね。同じ人間、という理由でそこは言い訳しちゃいけないのです。でも、同業者内での自浄作用が乏しいのが、日本寺院の大きな問題です。ほんとに、もう・・・


新年早々愚痴ってしまいました。坊主丸儲けのお寺の実態も、実際には私にも分かりません。実際にどこのお寺がそういう状況なのかも分かりません。でも世間でこれだけ言われるのですから、そういうお寺が確実にあるのでしょう。悲しいことです。


正太寺は、そういうことにならないように、引き続き、お檀家さんに、そして広くあまねく人々から信頼を受けられるお寺となれるように、がんばって参ります。私に出来ることからコツコツと。がんばります。