書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

地震に強いお寺、弱いお寺…

熊本の地震で、本寺の本寺の本寺である大慈寺が、大変な被害を受けています。大慈寺の本寺がもう大本山永平寺ですから、正太寺の法系にとっては大変重要なお寺です。

お寺にも栄枯盛衰がありまして、大慈寺さまは近代においては長きにおいて力を失っておられ、昭和60年に再興されました。

ただ、建物には古いものが多く、今回の地震で深刻な被害を受けています。ちょうど、地震の影響が強く出るライン上だったという話で、建物の多くが危険な状態に見えます。

実際に見に行ったわけではなく、Facebookに写真が上がっていて、ショックを受けたのです。

地震の力を逃がすように、揺れるように作られている建物で、傾いた建物も反対側に力を入れれば真っ直ぐにもどる、なんてことだといいのですが。一旦解体して再度組上げなきゃならなさそうな気がします。

パーツが使えるとしても、ですよ。新築となったら、一体どうなることか。

歴史的に重要なお寺といえども、今の曹洞宗に再建に力ぞえするほどの力があるとは思えませんし、末寺を始め、正太寺のようにそれに連なるお寺にとっても、事情は同じです。自分のところで精一杯。

そういう事情がわかっているので、果たして今後大慈寺さまはどうなってしまうのだろうと、そういう意味もあって大きなショックを受けたのでした。

正太寺も他人事ではありません。東海地震も、南海地震南海トラフ地震。いつの間にか想定される地震の種類が増えてしまって困っているのですが、正太寺の建物も地震に対しては強くありません。ペッチャンコになって下敷きにならなければいいなと願っているような状態です。

耐震補強もお金がかかります。そもそも耐震診断にも手を出せずにいます。だって、危ないって言われるのがわかりきっているから…

どこか安全な場所、せめてテントを用意しておきたいなと考えている今日この頃です。寝袋は昔カタログギフトでもらったけれど、最近見てないな…