書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

土曜日

土曜日ですよ。曜日感覚の麻痺する仕事をしていますが、週末はよく分かります。仕事のメインとなる日ですから。お年忌とかですね。
ただ今日は、そうした仕事はなるべく入らないように気を遣っていました。もちろんお年忌の申し込みがあれば受け付けるしかないわけですが、仕事が入ったか入ってないか、気にしていたのです。


無事に仕事のない土曜日となった今日。次女のお宮参りをしてきました。とは言っても私は僧侶。嫁さんもお在所も仏教徒。娘たちはまだ自分の意志で宗教を選べませんが、お寺の生まれですからお釈迦様と道元様の教えに触れて、しっかりと仏教徒になって欲しいもの。というわけで、とても簡単なお宮参りです。


地元の神社に出かけ、御神酒をお供えし、お賽銭を上げ、二礼二拍手一礼してお終い。以上。


それでも、入出は生まれたら全員氏子になりますから、一応ご挨拶をしておかなくてはね。仏教は、あらゆる宗教に寛容なのです(意に介さないというほうが近いかも)。だから他の宗教を攻撃しません。その代わり、仏教徒に対しては、仏教のみ専念しなさいと教えます。


つまりは、他の宗教を攻撃していたとしたら、それはどんなに取り繕っても、仏教ではないと言うことです。ここは大事です。


時にそのことが大変もどかしくもあります。例え仏教を標榜しているのに他宗教を攻撃している宗派があったとして、「それは違うよ」と意見を述べるぐらいしか出来ないのですから。相手の間違っていることを揚げ足取って攻撃するのではなく、黙々と仏の教えを説くのが、我々僧侶の役目です。


閑話休題
こうしてお宮参りをして氏子としてのご挨拶もしたので、将来神社のお祭りを一緒にお祝い出来るわけです。大きくなって一緒に屋台を見に行くのが楽しみです。