書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

なかなか難しい、お年忌の予約

「明日、お年忌お願いします」
と言われてもなかなか次の日の予定を開けられないので、予約をしていただくことになります。その予約が、なかなか難しいのです。


おときに回ったときに予約をいただいても、その後何件もお経を読んで回りますから、お寺に帰り着く頃には忘れてしまっています。移動の都合、メモも持っていません。ですから、電話か、お参りに来たついでに寄ってもらうことになります。


お年忌の開始時間というのもなかなか決めにくいものです。遠方から親戚が来る場合、あまり早い時間に設定すると間に合わない場合もあります。かといって、遅めの時間も設定しにくい。たいていの場合、お年忌の後には食事を用意してふるまいますから、お昼頃に終わるのが望ましいのです。
しかもこの時間は、お寺の都合も絡んできます。その日一件だけのお年忌なら良いのですが、二件三件と重なっている場合、和尚の人数は二人だけですから、二人でうまくこなせるように時間を決めなければなりません。


家族親戚で話し合い、日時を決めてお寺に予約しようとしても、お寺側の都合で、その日はもう受けられなかったり、その時間は無理だったり。時間をずらすことが出来ればいいのですが、それも出来ない場合は日をずらすことになります。そうするとまた、話し合いのやり直しです。


正太寺の場合は、予約の電話をかけて、日があいていて、時間もいい時間が取れるのは7割ぐらいの確率でしょうか。けっこう高めです。
それでも残りの3割に当てはまってしまうとなかなか大変です。


お昼に終わるようにするには、10時、10時半、11時開始というのが理想です。その日、この時間のどれでも都合が付くならすぐに予約が取れます。でも中には、どうしてもこの時間に始めたい、というケースもあるわけです。その場合は難度がグッとアップします。希なケースですけどね。


お寺に予約するのに、どれくらい前に連絡すればいいか、というのも悩みどころのようです。
早い分にはかまいません。一週間前でもあいてるときはあいてます。
家族会議で日時の希望がまとまったらとりあえず電話してみる、というのがいいですね。なかには半年前から決まってるお宅もありますから。私の親戚の菩提寺では、年末に翌年一年分のお年忌をすべて受けてしまうお寺もあります。年が明けてからだと、希望の日はまず取れないそうです。お寺によって様々です。


ただ、あんまり早すぎてもその後に色々都合が出来るかもしれませんからね、2ヶ月か3ヶ月前が無難でしょうか。
お寺の都合で直前になって変更になるということはまず無いので、安心してご予約ください。