書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

年末モード

今年も残すところあと3日。今すでに夜10時近くなので、ほぼ2日を残すのみとなりました。
今日は大勢のお檀家さんが、お歳暮と、お寺にある各家のお位牌にお供えするお正月用のお供え物を持ってきてくださりました。私が子どもの頃はお餅をお供えすることが多かったのですが、最近ではお米が多くなりました。でもまだお餅をお供えくださるお宅もたくさんあります。明日30日にお餅つきをすることが多いようなので、そうしたお宅は明日以降に持ってきてくださいます。


お供え物のお供えの仕方はお寺によって様々です。正太寺の場合は、お寺の玄関で一旦お預かりし、名札をつけてから位牌堂にお供えします。明日あさっては、この作業を一日中していることになります。師匠は、名札を書き続けます。私は、手伝いに来てくれる兄たちとともに、名札をつけたお餅、お米などを位牌堂に運び、お供えします。どちらもしんどい作業です。


明日以降はそれだけをするので手一杯なので、今日はお正月用のお飾りをしました。本堂に赤や金を使った飾り幕を取り付けたり、正太寺代々の住職を描いた掛け軸をかけたり。


お花もお正月用に松竹梅です。梅の枝と、竹のささと、松の枝を使います。松は最近良いものが取れないので、今年は大王松の葉を束ねて使ってみました。意外とかっこよく仕上がってます。母作です。


梅は数日前にあらかじめ山から取ってきておいたものを使います。花が咲いてるわけではないんですけれど、なにか意味があるんでしょうねぇ。昔聞いたことがあったかなぁ


竹は、今からいけてしまうとお正月には色が変わってしまうので、大晦日に取ります。忙しいんですけれど、しょうがありません。山から一本竹を切り出すと、だいたい必要な分が確保できます。



明日にはお寺用の鏡餅とともに、切り餅が届きます。今ではお寺でお餅をつくことは無くなり、お餅屋さんについてもらっています。この切り餅はお正月のお雑煮用なのですが、実は待ちきれなくて明日さっそく食べてしまいます。


昼食の時間が取れないので仕方なしに食べたのが最初だったように思いますが、今では年末といえばお昼にお餅、というのが私の中では大事なイベントになっているんですよ。玄関に火鉢がおいてあるので、お客さんと話しながらそこで焼くんです。おいしいんですよぉ。楽しみです。