書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

下を向く日々、見上げれば美しい世界

くれどき最終日。とうとう終了です。午後からお役僧を受けてあったので昼の休憩をほとんど取れずに一日過ごしました。明日が稲荷様大祭の準備でなければ気が抜けて疲れがどっと出かねない雰囲気です。仕事があってよかった。


午前中、次のお宅へ向かうために川沿いの道を歩いていたとき、ふと川の様子が気になりました。その時初めて、寒くて寒くて、肩を縮めて斜め下しか見ていなかった自分に気づきました。せっかく外を歩いているのに、周りを見渡す余裕もなく、空を見上げる余裕もなく、ただ次のお宅へ次のお宅へと歩を進める自分がいました。


景色を眺めるのが大好きな自分はどこへやら。


忙しいからか、寒いからか、心の余裕を無くしてしまっていたんですね。仏様に歳末のご挨拶をしに回っているというのに、なんとも情けない限りです。


その後に伺ったお宅での帰り際、ふと目に入った青空のきれいなこときれいなこと。低い山との境に白く黄色くなんともいえないグラデーションがあって、なんともきれいな光景でした。


いつも心にゆとりを持っていられたら、どんなに世の中は美しくあることか。この気持ちを伝えるには、どんなお話をすればよいのか、これから考えることにします。