書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

綱渡りのお年忌

久しぶりに、分単位で組まれたお年忌が、無事に終了しました。3件という、正太寺では最大の件数が予定されており、さらに直前になってお役僧も入り、悲鳴を上げそうでした。最近はお寺ですべてのお経を読む所もあるようですが、正太寺では自宅でお経を読み、その後お墓へ行き、最後に位牌堂でお念仏をあげる、というようになっています。なので、スケジュールを組むときには各お施主さん宅までの移動時間が重要になってきます。


移動に要する時間、お経に要する時間、それからお役僧の開始時間が複雑絡んでくるんです。お役僧の時間に遅れるわけにはいきませんから、絶対条件は確実にお役僧に間に合うようにすることでした。そうして導き出された結論は、自宅へのお経を2件読んだ人がお役僧へ行き、1件読んだ人がお墓経を3件分読む、というものでした。


労働量としては、2件プラスお役僧のほうが時間も長く喉もしんどいです。で、師匠と私とどっちがどうなったかというと、お役僧は私をご指名なのでうんもすんもありませんでした。自動決定です。終わってみての感想は、やっぱりしんどかったです。


でもお墓経を3件こなした師匠もなかなかしんどかったと思います。お墓へ行って位牌堂へ戻ってきてまたお墓へ行って・・・を三回ですからね。お墓の場所も山の上だったり下だったりと様々でしたし。お疲れ様です。


帰ってきて遅い昼ご飯を食べ終わると、もう2時でした。嫁さんはこの時間まで、一緒にご飯を食べるべく待ってくれていました。この心遣いがうれしいんです。先に食べてくれてていいのですが、でも一緒に食べると疲れが癒されるんですよね。
以上、おのろけでした。



毎週こんなにたくさん仕事があったら正太寺は大繁盛なのですが、そんなこともなく、来週以降は今まで通りの週末となりそうです。忙しいと疲れますけれど、あんまり暇なのも困りもの。何か新しい取り組みをしなければと考えはするのですが、なかなか実行に移せません。だめですねぇ・・・