書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お寺流墓掃除

お彼岸に備えて、歴代の住職方のお墓を掃除してきました。ひばという木の枝をとり、これをお墓のお花とします。ひばは庫裏のすぐ近くに植えてあるので、何本いるか数を数えて採ってから、お墓に向かいます。お墓は裏山のちょうど中腹辺りあります。


歴代様と無縁様、そして穴水家のお墓、計23箇所。花つぼが二つのところもあるのでひばの数はもう少し多めです。それから本堂前の観音堂と、裏山にあった宇津山城の城主の墓と言われているところにもひばを供えるので、とってくるひばはなかなかの量になります。


これらの分は庫裏と高さが同じですからいいのですが、歴代様方を初めとして23箇所は中腹まで、かごに入れてえっちらおっちら運んでいきます。帰りには下げたお花が入るわけです。他にも竹箒と熊手をかかえて。今日は母と嫁さんと三人がかりで手分けして運んだので楽でしたが、師匠と二人とかだと手が足りずに苦労します。


到着したらまずは掃除から。普通のお墓掃除と違って少し広いので、竹箒と熊手を使って一気に掃いていきます。草取りはありません。山ですから。キリがありません。ひどくなければそれでよしです。お墓のすぐ近くも大胆に掃きます。掃いたところから花つぼに水を入れていきます。流れ作業。はき終わる頃には水も入れ終わり、ひばを二本一組でさしていきます。この間、夏場は蚊との戦いです。それなりに備えをしていくのですが、それでも刺されます。かゆい。


今日は秋の気候だったのですがそれでも蚊がいました。目の前を数匹の蚊が舞ってるんです。よくありませんね。装備のおかげか刺されたのは一箇所だけでしたがかゆかったです。


花をさし終えたらいそいそと撤収です。この間40分くらいでしょうか。時間的にはたいしたことないのですが、失う体力はなかなかのものです。休まず一気にというのがいけないのかもしれませんが、休むと蚊に食われるという現実の前には他にはやりようがありませんから。


そうこうしながら今日も一日が終わりです。夜になってようやく昨日買った机とイスをセッティング。今までのローテーブル(カタカナで書くとかっこいい)を置き換えるはずだったのですが、いつのまにか部屋の配置換えに近いものとなりました。でもまだ定まりません。どうしたものか。なかなかうまく配置できないですねぇ。しばらく悩むことになりそうです。