書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

侍者付き

業界用語ですが、お葬式の中でも少しおおげさになるやりかたのことを侍者付きといいます。おおげさというと語弊がありますけど、うまいことばが思いつかないので、とりあえず。


曹洞宗では導師様と維那和尚とその他に4人の和尚で行われるのが通常です。地域によって人数が少なくなるところもありますが、湖西市内の曹洞宗ではこれが一般的。


侍者付きとは、それに導師様の侍者として一人和尚が増えるというものです。和尚が一人増えますからそのぶん大げさになる、と。


今日、となりの地区でこの侍者付きのお葬式がありました。だれが侍者をつとめるかはお寺ごとに決まっているものなのですが、今日は人数の都合で私がつとめることになりました。初です。初めてです。
亡くなられた方の菩提寺に集合してそれから会場宅へ向かうのですが、お寺へ集合したときにその旨を伝えられて一気に緊張してしまいました。トイレへ行く回数も増えるというものです。


侍者付きのお葬式はそうそうあるものではありませんから、数回見たことがあるだけです。何をすればいいかは一応分かっているつもりですけれど、実際にやってみるととまどうことがたくさん。侍者棒という棒を持つのですが、これがまた長くて扱いにくくて片手ふさがってしまうのにマイクもったりいろいろしなきゃいけなくて、ほかの和尚様がやってるときはこのときどうしてたっけなどなど、必死に考えながらやってました。


ほんとは自然体でできなきゃいけないんですけど、、、初めてはこんなものでしょうけど。導師をおつとめするよりはまだいいですけどね・・・あれはひどく緊張しました。