書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

西国再巡礼3日目

あっという間に最終日。いつまでも旅を続けたくなりますが、満願になってしまいますから仕方ありません。予定通り9時半までゆっくりして出発です。和尚二人は宿でおしゃべりタイムでしたが、参加者の皆さんは宿の周りの商店街を散策してきたようです。良い雰囲気の街でしたから、私も散策してみたいと思いつつ、あいにくの雨のために億劫になってしまいました。

雨の中、という以外はその後も順調に行程をこなし、最後は刈谷ハイウェイオアシスで横綱ラーメンを食べて完結。気持ちのいい旅でした。

結局最後まで一人で運転手を務めてくれた隣寺和尚様、大変ありがとうございました。あなた無くしてこの度はあり得ませんでした。対橋楼の夕食中、話が盛り上がってお声が大きかったために、食事処を離れる際にスタッフから控えめにお願いを受けたことはずっと私の胸に秘めておきます。。

これだけしてもらって、一度も謝誼(お礼)を渡したことがありません。全ては赤字運営だからなのですが、今回もまた最初から赤字。隣寺和尚殿、赤字なのは分かっているので自分も参加費払うよと言ってくれているのですが、でもそれっておかしいじゃないですか。運転手して、読経中に堂行維那を務めて、会話を盛り上げて。仕事という範疇での参加とはいえ、楽しんでいる分もあるからという気持ちなのでしょうが、だからと言って参加費を受け取ってしまったら、宗務所主催の研修旅行に職員がどうこうする際に、教区長会で旅費の自己負担を求められたのを突っぱねた私の姿勢とダブルスタンダードになってしまいます。

今回の場合も、本来であれば三名の参加者からいただいた参加費から私の分と隣寺和尚の分の必要経費が賄えれば何も問題ないのです。ただ、それだとあまりに高額になるので出来なかったというだけで。それは分かっていて二回目からの参加でもぜひ来てくださいと募集したのですから、この赤字は私の責任です。今後わずかであっても黒字事業化にすることで、その責任を果たしたいと思っています。

そんなわけで。苦しい台所事情に心を折らずに、引き続き頑張っていきたいと思います。苦しいのはいっときの事です。これでお寺に対して今まで以上に親近感を感じてもらえるようになれば、赤字のままであったとしても、費用対効果はかなり高いと思っています。営利企業じゃないですもの。長い年月を見据えて、正太寺そのものを大切にし続けてもらえるように、取り組んでいくのが住職たる私の使命でしょう。頑張ります。