書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お盆の準備が整ってきた

階段の補修工事も終わりました。完了の報告はまだ受けていませんが、現場は完全に仕上がっています。請求書とともに報告があるのかなぁ。

本堂もほぼお盆を迎えられる状態になりました。まだお盆用の祭壇にお花が供えてなかったり、お供物がなかったりと不完全ですが、明日には整う予定。

母の初盆の祭壇も設置。こちらもお花とお供物がない状態。買ってこなきゃ。

お盆準備と正月準備で毎回懸案事項となる灰作務(香炉の灰ならし)ですが、今朝、風が1mとかなり弱かったので、無事に完了しました。これが一番嬉しかった。どの香炉も綺麗になって、すっきりさっぱり気持ちいい。

母の初盆祭壇は客間に設けてあるのですが、ここへ入るためには段差の高い階段を3段上がらなければなりません。母と同年代の方の中には、そろそろここを上がるのが大変というケースも見受けられます。

そこで、玄関にも簡易祭壇を設けました。遺影と香炉、お花を供えて。普通のお宅では絶対にやらないであろうことですが、こうしておけば足の弱ってしまった方にも母にお参りしてもらえます。

ただ、玄関へ入ると否応なく目に入るため、なんだか盆供を要求しているような気がしてしまいます。特別施餓鬼の申込とお中元を届けるために、たくさんの檀家さんがこれから玄関へやってきますが、あくまでも母の友人知人方々の利便性を考えてのことです。気になさらないでください。

お寺の人間は、初盆供養というのはあまりしてもらえません。お寺の行持としての初盆のご供養はあります。でも、普通はその後にお棚崩ししたり、百八体焚いたり、親族で会食をしたりという行事があるのですが、我が家ではそんなことをする時間はなく、特別施餓鬼であげてもらったお塔婆をお墓へ配っているだけでも晩方になってしまいます。

そしてまもなく、お精霊様のご供養法要を門前で執り行います。これが終われば20時過ぎです。送り火を焚く暇もありません。

入出では、初盆の仏様はお盆最終日に送り火を焚きます。それ以外のご先祖様は、翌日です。

我が家ではいついかなる時もお盆最終日に送ってしまってましたけど。

今年は迎え火も送り火も、私の兄弟が駆けつけて執り行ってくれることになっています。お任せしますよ。私は死んだように寝ている可能性もありますから。

いつか私が往く時も、おそらく変わらずこういう状況なのだと思います。お寺に住まうものの宿命ですから、無理矢理にでも世間並みの初盆供養をしてくれと思ったりはしません。祭壇ぐらいは設えてもらえたらなぁと思ってます。

控え目でしょ。

いざ準備する方は、その控え目の願いを叶えるのもなかなか大変なのですけれどね。お檀家さんで初盆を迎えられる皆さんは、無事に準備ができたかなぁ。なかなか大変ですけれど、でも、大切な人とのあんなに近かった距離を取り戻しているような気もしてきて、嬉しかったり、寂しかったり、いろんな思いの去来を見つめています。

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