住職に就任した時や、晋山結制を修行する時には、披露と言って、ささやかな記念品を携えて、関係のお寺さんへ挨拶回りをします。
これはとても大切な習慣で、普段はなかなか腰を据えてお話をすることのない御老僧方から、ちょっとした訓示をもらったりして、これからの僧侶としての人生にとっての栄養分とすることができます。
その「披露」に今日から回り始めています。予定通りにことが運ぶと嬉しいですね。予定というのは大抵崩されるものだと思っているので、本当にスムーズでびっくりしました。
一方で残念なことも。コロナ禍ということもあり、ちょうど御住職がお寺にいらしたタイミングであっても、長居をすることが憚られます。早々に話を切り上げて帰ることになってしまいました。残念。
(スピーディに回ることができてラッキーだなんて思っていませんよ決して)
雪がチラチラと舞い、風は台風接近の如くに吹き荒れていましたが、予定していたお寺さんを回り切ることもできました。出発が遅れたのでちゃんとご挨拶をしていたとしたら、絶対回れなかったはずなのです。良いのか悪いのか判断には困りますが、しかし、私の気持ちは楽になってきました。
挨拶回りが終わらないと、スタートラインに立てた気がしませんので。
明日も引き続き、お寺さん巡りをする予定です。予定がちゃんと実行できますように。
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