書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

旅行に備えて支度を始める

実は月末から旅行に出かけます。二泊三日で離島へ。友引も何にも絡んでいないのですが、その他の仕事も、子どもたちの用事も入っていないタイミング。もちろん意識して空けてあるのですが、子どもたちの用事は直前になって入ることもありますからね。部活もその月に入らないと予定が出なかったりしますし。

本当はお寺でも休暇というのをちゃんと取れるようにしようという考えも持っているんですが、今回はそうした話題はまだ議論の俎上に出していない段階でのお忍び旅行。和尚が旅行に行くというとなんとなくこうしてお忍びになってしまうのが切ないんです。

休暇中にお檀家さんが亡くなったらどうするんだという、お寺から見ても当然の疑問はあるのですが、湖西に於いても葬儀式場の空き待ちで一週間後の葬儀日程が組まれたりすることも珍しくなくなってきましたから、旅行から帰るまでお待ちいただくという、何の工夫もない方法がそのうちには受け入れられるんじゃ無いかとほわんと考えています。もちろん、近隣の関係の深いお寺さんに代行していただけば、希望の日程通りにお勤めも出来ます。そういう形が当たり前になれば、和尚が外へ出ると言うことが、やりやすくなると思うんです。

別に旅行だけの話では無く、研修でも何でも、外に出るべき機会というのはたくさんあります。どんなに良い研修を受けていても、すわ葬儀、となれば急ぎ戻らなくてはならない。それが果たして、全体にとって良いことなのかと、ずっと疑問に感じていました。

曹洞宗に於いては、そして大乗仏教に於いては、修行に終わりはありません。他のお仕事だって、極めた人であっても学びは続くわけです。どんどん学んだ方が良い結果が増えるに決まってるんです。学びが存分に出来ない和尚に、今後何を期待してもらえるというのでしょう。

その中のひとつのピースとして、家族がいる以上、旅行にも行かなきゃ家族から不満も出るよね、と言う話な訳です。子どもたちの中から後継者が出るとして、好きに旅行にも行けない立場を好んで受け継いでくれるでしょうか。もっとも、お金は無いのでその意味ではとても好きに旅行には行けませんけれど…(とりあえず今月分の給料はなんとかもらえることになりました)

そんなとを考えながら、電話にびくつきながら、支度をしています。今回は先月買ったばかりのドローンを持っていくのです。昨日イマイチな映像の撮れたドローンを持っていくのです。発売開始から二年近くが経つモデルを今更のように買ったのですが(おかげで少しは値が下がってた)、まともな飛行性能があるのに超小型。今までの物に比べたら嘘みたいに小さなバックに入ってしまいます。それでも4K映像も撮れるって言うんです。他に選択肢もほぼ無いので、なんだか近いうちに後継機が出るような気がしつつも、購入に至りました。もっとも、新発売の段階では高くて手が出ないんですけれどね。予備バッテリーとセットでこのお値段なら、安かったといえます。

いろんなところに思考が飛んでしまうせいでなかなかはかどりませんが、忘れ物をして娘に怒られないように、ちゃんと支度をしようと思います。まだ日はありますから。