書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

予算所会開かれる

宗務所にて、宗務所会議が開かれました。予算案審議のための宗務所会義のため、予算所会と呼ばれています。

私も気合いを入れて案を作り、職員会議での議論を経て今日の上程となったのですが、実際の審議と言えばさしたる質疑も無く、原案通り承認となりました。宗務所会義議員である教区長さんも、四年任期の最終年度入り口が近づいてきています。各科目の詳細についてはすでに把握しておられるようで、予算金額に疑義が無ければ質問も出ないという状況なのだと推測しています。

何か質問されたら超える必要のある立場としては、大変ありがたい状況でした。これで安心して新年度を迎えられます。

引き続き、教区長会。今日のメインはどちらかというとこちら。秋に予定している檀信徒研修会の内容及び担当旅行社の選定です。旅行社の名前は伏せて、内容と金額を元に選定を行います。本当は担当者や添乗員の能力も事業のスムーズな実施には大きく影響してくるため、社名を出して選定を行いたいところですが、議決権のある教区長さん方が、特定の旅行社を個人的な思惑から推薦しているんじゃ無いかという「疑惑」を一切もたれないように、伏せたままの選定を続けています。なんとももどかしいです。

もう何年も前のことですが、一度このことが議論の俎上に上がり、激論になってしまったことがありました。そのときの私は素直に正論で応じたわけですが、正論というのは場を納めることに役に立たないことも往々にしてあるんだということを身をもって体験する事態となりました。あれ以来、何かしら議論になる場合には、正論は正論としてあるけども、それを出さずにうまく場をゆっくりと動かす方法はないかと考えるんですけれど、なかなかうまくいきません。難しいです。

まあともかく、今回も旅行社が決定しました。おそらく教化主事さんからすぐに当該旅行社さんへ採用不採用の連絡が入るんじゃ無いと思います。企画見積もりを出していただいたそのほかの旅行社様、今回は申し訳ありませんでした。永平寺一泊が固定されている中での一泊二日の旅程というのは、内容がかなり限定されてしまいます。その中で工夫して案を出していただいたというのに。

よりよい研修をお檀家さんに体験していただくためのことです。どうかご容赦ください。

研修旅行への参加者は減少傾向がはっきりしています。それを受けて、なるべく参加しやすい内容にしようとか、移動方法に気を遣おうとか、参加者向けの配慮をひたすらに行って選定を行っています。でも、最近思うのです。参加者を募るのは我々僧侶です。我々僧侶が研修内容に魅力を感じなければ、お檀家さんを積極的に誘うこともないのです。我々が行きたいと思えば、お檀家さんを誘う力も、より強くなると思うのです。もちろん、足腰が弱くなってきている方も参加しやすいようにという配慮は必要です。でも、その配慮の前に、どんな研修をしたいかが全面に来なければ、魅力的な研修旅行にはならないはずなんですよ。

いま、袋小路に入っているのがはっきりと分かります。私の力ではとうとう、脱出することはかないませんでした。せめて参加者が増えるように、お檀家さんへの声かけをばんばんやっていこうと思います。ご本山での研修は、体験すればなかなかよい思い出となります。魅力的なのです。そこをアピールしていこうと思います。