昔は廃品回収と言っていたのに、いつからリサイクル活動になってしまったのでしょうか。廃品を活かす活動という意味で、廃品回収も良い名前だと思うのですが。そもそも廃品と捉えてはならんと言うことなのでしょうか。
とにかく語呂が悪いのが気になります。
学校の廃品回収と言えば、児童生徒は手伝いつつも各家から出た廃品の中からコミックをあさり、軽トラの荷台で読みふけって怒鳴られるというのが定番だったはずなのですが、最近はそういう光景も見かけません。
専ら保護者がテキパキと片付けていきます。1時間もしないうちに終了ですよ。今日で言えば、8時に回収スタート。8時半に校庭へ搬入を開始。10分かからずに校庭を出て、そのまま帰宅。あっという間です。
昔は必ず日曜日の行事でしたね。土曜日は学校がありましたから。娘の通う小学校(と同時に、私の母校)においては、今は土曜日に行うのが原則のようです。たぶん、その後日曜の夜まで週末が確保できるからでしょう。日曜の朝に行ったら、週末が分断されてしまいますから。
でも、入出のそろばん塾は、土曜日も塾があります。午前中の早い時間です。日曜日は昔から休みでした。でも、リサイクル活動が土曜日になってしまったので、塾の時間とかぶってしまいます。
必然的に、そろばん塾へ通う子は、リサイクル活動に参加できません。数名しか子どもを見かけないのも、当然の結果ですね。
かくいう私の娘も、そろばん塾へ行っていたので、手伝いは出来ませんでした。この日だけ午後に動かすのも混乱の元ですし、親からしたら、リサイクル活動は親だけで片付けで、子どもはその間勉強してもらって、お昼からは家族の時間を確保、という方が良いでしょうしね。
私もその方がいろいろ計画が立てやすい。でも、頭ではそのように理解していても、一抹の寂しさを抑えきれませんでした。
中学校へ上がれば、そろばん塾はたいてい行かなくなるし、ああでも、今度は部活があるのかな?結局手伝えないのかな?
子どもが少ないためなのか、古本屋へ売ってしまうからなのか、コミックがリサイクル活動に出されているのを見かけることも無くなりました。時代は変わっていきます。一度使った物が、簡単にゴミにならずにメリットのより大きな形で循環していくのは大変良いことです。
昔と変わってしまったという事実が、自分が年齢を重ねたことを実感させてくるから、センチメンタルな気持ちになるのでしょう。変わって寂しく思えたのは、廃品回収の名前では無く、自分自身のことだったんですね、きっと。