新居町でのお役僧へ行ってきました。同じ曹洞宗寺院ですので、葬儀の流れは、全体的には同じです。しかし、細かなところで違いがあります。
しかし、一僧侶として最も違いを感じるのは次第の流れではなく、お役僧さんの役割分担です。
湖西市の北部では、細々としたことを担当する僧侶は、概ね1人です。若手が2人いると、目配せしながら仕事を分けることもありますが、たいてい1人がいろいろと動きます。
しかし、新居町に来るとガラッと変わります。仕事の取り合いです。式の途中で導師が祭壇の前から少し下がった位置に移動するのですが、新居町では最初からそれぞれの位置に椅子が出してあります(葬祭ホールなどを利用する場合。自宅の場合はその時々で様々)。祭壇前の椅子は不要になるので、それを下げる人がいます。下がった位置に座る時には、お袈裟をあしらう人が待機します。(導師の付けるお袈裟は、椅子に座る際に後ろから少し持ち上げてもらわないと座りにくいので、こういうお役目があります)
そして、それぞりの人がその役目をこなすために踏み出す最初の一歩が素早く力強いので、私が入り込む余地がありません。ただただ眺めているだけとなります。
幸い、今日に限っては他のところで仕事をすることが出来ましたので、「何もしない人」という存在にはならずに済みましたけれど、新居町でのお役僧は気が抜けないのです。緊張しますね。
式後にそんな話題を出しましたら、自宅で葬儀をしていると正座している時間が長く、いくら僧侶でも足がしびれますので、役割を分担して立ち上がる時間を確保していた、その名残だとか。
とはいえ、正太寺を含む湖西市の北部でももちろんそうした事情で仕事の譲り合いはありました。でも今はその名残はほとんど残っていません。この違いはどこから来るのかなぁ、と少し考え込んでしまいました。
一応、1つ答えとなる物は見つけました。たぶん、それが影響して、この違いを生み出しているんだと思います。ほんのちょっとした式の流れの違い。説明するには長くなりますので、気になる方は直接私を捕まえて聞き出してください。