書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

久し振りの、法要打ち合わせ会議

しばらく大きな法要と縁遠かったのですが、浜北区で今秋厳修される晋山結制と本葬儀に呼んでいただけることになり、ありがたく随喜をさせていただくその打ち合わせ会議が、今日の午後から開催されました。


内容は、そのお寺さんに近しいお寺さんで練られた配役と差定(儀式の進行表)について、内容を精査し、正式なものとして同意を得る、というものです。


簡単に言うと、配役表と差定それぞれに「(案)」が付いていて、了承されればその案を二重線で消す、という会議ですよ。


そちらの教区では最近そんなに間を開けずにこうした法要が厳修されていますので、差定に不備はありません。配役については追認と言えるものでして、今日集まるメンバーは配役り事前内示を受けた人であり、今さら却下があっても困るのです。


何度かこうした場に身を置かせていただいてますが、差定に修正が入ったことはあっても、配役に意義が上がった経験は無いです。形式的なもの、と言えますね。


とはいえ、提案している側からすれば、緊張するのでしょうけれど。私も遅かれ早かれ、行う事になる法要。こうした場面も経験していくこととなります。そう考えると、なんだか私も緊張してしまいました。


いつも思うに、正太寺の属する第三教区と比べると、他の教区は細かな点にまでしっかり確認が入るのですよね。第三教区の場合は、詳細については習儀(練習と近い意味)の際に当事者で確認すればいいやぐらいの雰囲気を感じるのですが、他教区の場合は、打ち合わせ会議の段階で決めてしまうんです。


それだけ、多くの人が法要の詳細について知識がある、と言うことですよね。第三教区は、寺院数が少なく、結果的にこうした大きな法要も少なく、また兼業して生計を立てているお寺さんも多い(半分ぐらいかな)ので、どうしても法要の知識については、法要を滞りなく勤めて、おおざっぱに解説出来る、というレベルで打ち止めになってしまいます。


その代わり、兼業している方が多い分、お寺以外の一般社会との関わり方などについては、多くの知識が集まっていると思いますけれど。


どっちが良いとか悪いとかでは無く、いろんな教区があるよな、と素直に感じたのでした。私はやはり地元が気楽で良いですけれど。


欲を言えば、こうした教区毎の特色を全部飲み込んで、再分配できる仕組みがあれば良いのにな、なんて思います。法要の研修はあっても、一般社会との関わり方講習なんて、無いですからね。


ちなみに、私の配役は「知庫」。今までで一番経験の多い配役、お金を扱う所です。法要系の配役とはまた違った緊張感を伴う配役です。がんばります。