書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

彼岸の中日

なかび、と読んではいけません。ちゅうにち、です。でもそんな風にも読めてしまう日本語って、楽しいですよね。


例年通りに、観音懺法をお勤め致しました。声明が中心の法要ですが、肝心の声明がやはりあまり上手ではありませんで、練習もするのですが、上達しませんね・・・


曹洞宗の声明は、他宗のようにみんなで特訓するような体制が取られておらず(私の知る限り)、私が本山にいる間の半年間でも、一度しか講義がありませんでした。それも、声を出すよりも、聞いているのが中心でしたから、覚えませんでしたね。その時のテキストは大事にとってありますけど。


もう少しいれば、実践的な講義に出会えたのでしょうか。それを思うと残念です。


洋楽の五線譜のように決まり切った音階で表されていればまだ体得しやすいのですけれど、そういう表現では無いのでさらに分かりにくいです。五線譜が読めるから余計に分かりづらいのかもしれません。


なるべくきれいな声明で、参列した方が少しでも飽きない法要にしたいとは思うのですが、そんな具合でしてまだまだ難しいです。先代様や先代様と同時代を生きた他山の方丈様方(他のお寺の住職方)は、もっと上手だったのでしょうか。録音でものこっいてれば聞いてみたいです。


ぼやぼやしているとすぐに秋のお彼岸がやってきてしまいます。半年後には、もう少し上手になっていたいなぁ。