書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

安息日を求めて

先週、今週と、土日にしっかりと法事が入っていました。正太寺ではあまりないことなのですよ。特に今は住職・副住職の2人体制ですから、土日のどちらにまとめてしまえば一日は空くことになります。


もっとも、よほどの用事が無い限りは、お施主さんの希望が最優先ですけれどもね。


ともかく、そんな状況にありながら、そうして二週続けて法事に追われるというのは、珍しいことになのです。もちろん、お寺の安定運営のためには、現金収入が得られる法事が多いというのはありがたいことです。(葬儀は喜べないから。知っている人が亡くなるんですもの。)


平日は宗務所の仕事に追われ、土日はお寺の仕事に追われ。兼業されている和尚さん方にとっては当たり前のことですけれど、専業で何とか運営できている正太寺に暮らしていると、これはとても大変なことになってしまいます。体が適応できないんですね。


やはりどこかで休日が欲しくなります。家族で過ごす休日、では無くて、1人でぼーっとしている時間が。通常のペースであれば、家族で過ごせばリフレッシュになるのですが、仕事が立て込んでくると、それでは回復のペースが追いつかなくなるのです。何も気にせずに頭を空にする瞬間が欲しくなるのです。


そんな時間が今日はありました。午後から夕方まで、妻と子どもは出かけていて、1人で過ごすことが出来ました。貴重な時間でしたね。同じ1人でも、普段の、事務所に籠もっている1人の時間とはちょっと質が違うのですよね。


これがあまり長い時間になると、今度は寂しくなってしまうのですが。


たまにはこういう時間があると、ありがたいです。仕事が遅いから、宗務所に出ていない日も頭の中は宗務所のことだったり、年末に向けてのお寺の仕事の算段を考えていたりと、いつもすっきりと休めないでいます。完全に1人の時間があると、それらが頭に漂っていても、なんとか休めるような気がします。


家族にはいつも一緒にいて欲しいけれど、たまにはすっきりと1人の時間も欲しい。わがままですよね。うん、わがままだ。