書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

土曜日。お年忌。

土曜日なので、お年忌です。今月は今日明日でお年忌のお勤めは終わり。来週末は収入ゼロです・・・


寒ですから、昔ならばお年忌は避けた季節です。来週お年忌が一件もないのは、それも影響しているのかも。


理由にはいろんな説がありますが、一番有名なのは、土の中で眠っている虫たちを、塔婆を立てることによって傷つけてしまうから、という説でしょうか。


正太寺の場合は墓地で塔婆を立てても、土に突き刺すようなことはしないので、その説であればお年忌をしても問題ないことになります。


その他の説は、詳しく聞いたことがないので割愛。他にはどんなのがあるのだろうか。


いずれにせよ、戒律的な裏付けがあって避けているわけではないようです。地域によっては田植えの時期は避ける、というのもあるようですし。


これは分かりやすいですよね。みんな田植えに忙しいからお年忌やっても人が集まらないし、迷惑だよ、という話。


また、雪深い地域であれば、現実問題としてこの時期のお年忌は実施が難しいのではないでしょうか。そういう問題を感じることなく、なんで寒にはお年忌をやっちゃいけないって言うんだろうねぇ、なんていろいろ思いを巡らせてしまうこの辺りの温暖な気候は、ほんとにありがたい事なのですよ。


親戚を見渡して、みんなが都合の付けやすそうな時期を狙うというのが、親切心でしょうね。もっとも、命日が基準になりますから、選択肢はそう多くはありませんけれども。


何にしても、お寺の経営的には、厳しい季節であります。