書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お中日、お懺法、写真バックアップ

秋彼岸のお中日。お中日と言えば、正太寺ではお懺法です。観音懺法という法要を行います。会場は、近隣6ヶ寺を順番に回ります。6ヶ寺で懺法講を組織しているのです。今年は閑田寺様。私の仲人さんのお寺です。


まだ師匠が若かった頃は、観音懺法に大変な時間をかけていたそうです。途中でお茶が出されて休憩を取ったというのですから、2時間以上かかっていたのかもしれません。年々お唱えが早くなってきているのか、今では1時間15分程度です。地方寺院での法要としては、それでも長い部類に入ると思いますけどね。


本堂に観音様をお迎えし、ひたすらに懺悔(さんげ。「さ」に濁点は無い)するという法要です。どんなに清浄に生きていても、人は罪を犯します。食べ物を取ることだって、自分以外の命を取ることですから、罪なのです。罪を犯さずに生きられない、だから懺悔して、人間が本来持つ仏性を取り戻すのです。


その修行の功徳でもって、会場寺院のここ3年間に亡くなられた方の菩提を弔い、懺法講所有の軸に戒名を書き込み、現在までに書き込まれた方々の菩提もまた弔うのです。つまりまあ、6ヶ寺のお檀家さんのそれぞれのご先祖様全員をご供養するというわけです。


ですからとても大事な法要です。会場のキャパシティの関係で、新たに軸に書き入れられる=直近3年間に亡くなられた方のご家族のみにしかご案内を出していませんが、しかしながら昨今は参列者が減ってきています。そろそろ全てのお檀家さんに案内を出す時期かも知れません。皆さんに見て頂き、知って頂きたい法要ですしね。


数年前までは、法要の後、6ヶ寺のお寺さんで簡単な食事会を開いていました。昼食をご一緒するのです。法要は午前中で終わるのですが、帰るのが13時過ぎというのが例年のパターンでしたが、いろいろあって今は食事会は無しになりました。寂しいのですが、おかげで午後からも一仕事できます。


今日は普段の仕事を離れて、プライベートな作業に時間を当てました。写真の整理、バックアップです。フィルムカメラでは写真を撮りませんので、全てデジタルデータです。しかし、管理を怠っていたのでちゃんとしたバックアップがありません。自動的に取られているバックアップはあるので、ハードの故障があっても復旧は可能だとは思うのですが、一抹の不安は残ります。


そこで、全ての写真データを一旦ブルーレイディスクにコピーしようと考えました。ずいぶん前に。それを今日、ちょっと手を付けたのです。


でも半年分も進みませんでした。来客もあったし、急遽出かける用事もあったし。なかなか思うようにまとまった時間は取れないものですね。


ブルーレイディスクなら、一年分を一枚に収められそうなので(動画もあるのでかなり巨大なサイズですが)、地道に進めていきたいと思います。