もうだいぶ昔に買ったMIDIキーボードがあります。YAMAHAのCS2xという機種です。当時8万円ぐらいしましたでしょうか。ピアノを習ったり吹奏楽部入部したり友人に譲って貰ったトランペットを吹いたりと、幼少期からずっと音楽への興味を持ち続けていましたが、その音楽への興味に対する最後に行った投資が、CS2xの購入でした。
まあでもそんなに弾いてないんですけどね。常には部屋の隅っこにしまい込んであるので、気軽に弾けない、というのを理由にいつも眺めているだけでした。
そんなキーボードですが、スピーカーを内蔵していないため(MIDI機器は普通はそうでしょうけど)に、何かしらのスピーカーをつなげないと音が出ません。最近はそれが原因で弾いていませんでした。ライン出力は標準プラグ用で、PC用などで売られているアンプ内蔵の小さなスピーカーの入力はたいていステレオミニプラグ。要はプラグの形が違うんです。
変換アダプタをケーズデンキあたりで買ってくれば、兄から貰ったそうしたタイプのスピーカーにつなげられるのですが、それではつまらないので、わざわざUSBタイプのMIDIケーブルを買いました。これを私の記念すべき初Mac機であるiBook G3とつなぎ、さらにMacのヘッドホン出力(ステレオミニ)をスピーカーにつなぐということをしていまた。
iBookが変換アダプタになっているわけです。さらに、演奏を録音も出来ますし、ループ音源を使って疑似セッションも出来ます。楽しいわけです。弾ける人には。私には弾けませんけど。
ここまでしたのは、娘に遊ばせたかったからです。音楽を学ぶかどうかは本人次第ですが、何かしら楽器に触れられる環境が周囲にあるというのは、音楽に興味を持つかどうかに大きく関わってきます。その可能性をなるべく設けておきたかったのです。
ところが、久しぶりに使おうとしたら、iBookの画面が見えません。動いているような気配はするのですが、何にも映りません。そしてすぐに、電源が切れてしまいます。さっぱり訳が分かりません。
iBookが直る気配もありませんし、せっかくのキーボードが使えないのはもったいないですので、おとなしく変換アダプターを注文しました。こういう時、Amazonはとても便利です。
調べてみると、iPhoneにMIDI機器をつなげて録音再生するための機器がこの春に発売されるらしいです。お値段も7千円台と、こういう機器としてはかなり買いやすい値段です。iBookが直らなければ、そして娘がさらに音楽への興味を示したなら、こうした機器の購入も考えようかなあと、壊れたiBookの前で考える、春の夜でした。