書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

禅師様が御遷化されました

今日の朝刊にも載っていましたが、昨日午前に、永平寺貫首(住職)である宮崎奕保禅師が御遷化されました。106歳。世界的に見ても宗教指導者の中では最長老に入る方だと思います。その年齢に見合わぬ活発なご活躍をされた方で、大変惜しまれます。


NHKで特集が組まれてインタビューなどが放映されたこともありました。昨年の梅花流詠賛歌奉詠大会の会場にて、壇上の姿をお見かけした際には、少し体力が衰えてしまっていたご様子でしたが、まさかこんなに早くこんな事態になるとは思いもしませんでした。それでもまあ、年齢を考えると、早くもないとも言えますが。


私は總持寺で修行をしましたし、その後永平寺を訪れた際にも禅師様にお会いするような機会はなく(瑞世の時も確かお留守だったように記憶しています)、昨年の壇上の姿が初めての生宮崎禅師様で、間近でお顔を見たのはNHKの特番で、というご縁の無さでした。でも、曹洞宗の僧侶の間では、宮崎禅師様の存在はこの上なく大きなものでしたからね。御遷化は大変悲しいニュースでした。


次の貫首には、豊川稲荷で有名な妙厳寺さんの住職兼永平寺貫首の福山さんが昨日付で就任されたそうです。それも新聞記事で読んだ話で、宗門内からは伝わってこないんですけれどね。


しかし、近くの方が禅師様になられたので、それはそれでなんとなくうれしいような。もっとも、今度の禅師様のことも、あまりよく存じ上げませんが。そのうちにいろんなお話を耳にする機会があることでしょう。


新年早々、大きな訃報で動揺しました。一度で良いから、直接お話を聞かせていただきたかったなぁ。