書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

總持寺副貫首選挙投票日

今日は昨日の続きに取りかかる前に、日記を書く。


大本山總持寺貫首選挙の投開票が行われた。まず各地の教区長寺院にて投票が行われ、投票立会人と共に投票箱が開票所である宗務所に運び込まれる。宗務所では投票箱を受け取る手続きをし、全ての投票箱が集まるのを待って、開票立会人を伴って開票作業が始まる。


実際には、開票立会人2名と、管理者となっている所長の計3人で開票作業が行われました。時間にしておよそ15分・・・。寺院数約160ヶ寺という、寺院数の少ない静岡県第4宗務所での開票作業は、こんな程度です。票の総数も数えやすいですし、良いことずくめですね。


この選挙、けっこうお金と手間がかかっています。宗務庁から宗務所へ来る関連文書、宗務所から教区長へ送られる関連文書、教区長から各寺院へ送られる関連文書、すべて書留便で送られます。我が宗務所には5つの教区しかありませんから、宗務所の負担は少ないです。でも、教区長は大変ですよ。一番小さなここ第3教区ですら19ヶ寺あります。多いところでは40ヶ寺にもなります。一通500円で計算してもかなりの出費ですし、発送する際の手間だって相当なものです。


投票用紙も、折り曲げて投票箱に入れても、自然と広がる物が使われているようです。普通の紙と比べてどれくらいコスト高になるのか分かりませんけど。


そんなにしてまで選挙で選出する制度を維持しないといけないのかなと、疑問を感じます。大本山の副住職ですから、ちゃんとした人がなってもらわなければなりませんが、選挙で選ばれたからといって、本当にふさわしいかどうか、分かりません。


ちゃんとした目を持った方が貫首大本山住職)になられるのであれば、副貫首貫首が指名すれば良いだけなのに、と思ってしまいます。


ちなみに、貫首が退董されるか逝去なされるかしてその位を退かれると、よほどの理由がなければ副貫首貫首となります。つまり、副貫首選挙とは、将来の貫首を選ぶ選挙な訳です。その点を考えても、選挙で選ぶという方法が妥当かどうか、考えなくてはならないと思います。


ま、地方寺院のほとんどが、世襲を認めたおかげでなんとか代が繋がっているという問題の方が、仏教界としては深刻なのでありますが。