書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

座禅体験

近所の保育園から20人ほどの園児が、座禅体験に訪れました。10分座って、きんひんで足をほぐして、また10分。説明や準備の時間も含めてほんの1時間足らずの座禅体験です。
昨年初めて実施して、今年は2回目です。私も昨年よりは緊張せずに子どもたちを受け入れられたように思います。


でも、ほんとはガチガチに緊張しているくらいが良かったのかもしれません。昨年は、私の緊張感が子どもたちに伝わって、その結果すごく真剣に取り組んでもらえたように思えます。


今年来た子どもたちも、そりゃあもうしっかり取り組んでくれました。でも、昨年ほどには集中力がなかったような。一年たって記憶が美化されているのかもしれませんけど。


昨年は、本堂に入ってからずっと、子どもたちの表情もこわばっていました。体験が終わって、私がようやく緊張が和らいで、自然な表情で話しかけられたかなと思ったときから、子どもたちの緊張感もほぐれていったように思えます。
それが今年は最初からある程度柔らかな表情で話せてしまったせいか、子どもたちはなかなか緊張感を高められなかったように思います。


難しいですね。今度やるとしたら、自力で緊張感を高めて、それを子どもたちに感じてもらえるようにしなければならないということです。演技ではなく、体の芯から緊張していなければ、それが子どもたちにしっかり伝わることはないでしょう。難しいです。難しいです。
でも、せっかく来てくれるのですから、ぜひ緊張感のある座禅を体験してもらいたいです。がんばらなければ。