書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

話慣れた法話に新展開

最近、法事の際の法話がだいぶ固定化されてきて、そろそろ新作を考えないといけないなと構想を練り始めていたところだったのですが、当然そんな段階なので今日の法事には間に合いません。でも、話し予定だった法話の一部アレンジをお経を読みながら不意に思いつき、思い切ってぶっつけ本番で採用しました。

なんとかうまく話がまとまりました。あんまりお勧めの方法ではありませんが、思いついた直後というのは自分の気持ちにも勢いがあって、その勢いは聞いている方にも伝わると思います。お勧めはしませんが、うまくいったときはお互いに良い感じです。

ただ、気をつけないといけない点もあります。お話した内容を別の視点から考察した時に、なんらかの差別につながるような話になっていてはいけません。これは留意するべき点としては最低ラインのものです。ここをクリアしていないことはお話ししてはなりません。

今日のお話はおそらく大丈夫だったとは思います。後から追加で考察しても不備はなかったはず。

もうひとつ、これは全然関係なく頭に浮かんだことなのですが。

世の中を悪くするのは、世の中を悪くしようとする人、では無い。 誰かを悪く思う気持ちが、言葉が、回り回ってちょっとずつ世の中を悪くしている。 良い言葉を発しましょう。

というわけで。 世の中の仕組みは単純ではなく、誰かが陰謀を巡らせたところでそれがうまくいくはずなどありません。無数の事象が複雑に絡み合って次の一瞬を作り上げているんです。それこそ、あなたの吐く息の強弱ですらも、世の中の次の瞬間に影響を与えています。「与えているかも」ではなく、明確に「与えている」んです。

この辺りを膨らませて、もっと明確に仏教に結びつけて、「何言っているか分からない」状態を脱せられるようになったら、次の法話に採用したいと思います。

ピアノ発表会の思い出

子どもたちのピアノ発表会がありました。私が子どもの頃に習っていたこともあって、ピアノについては習いたいと子どもが言えば習わせています。なんだかんだ全員習うことになって、中学に入って長女は辞めましたが、次女と長男はまだ小学生なので続いています。

そして年に一度の発表会が行われました。2年続けて曲が途中で止まってしまっていた次女は、今年は完璧。本人は一箇所隣の鍵盤も一緒に押しちゃったと言っていましたが、先生も気づかないほどの小さなミスでした。ほぼ毎日耳にしていた私でも、譜面通りなのかミスなのか自信が持てなかったぐらい。撮ったビデオを見直しても分からないんですから、十分です。非常に運指の大変な曲でしたが、それをこなしながら感情も込められて、聞いていて気持ちの良い仕上がりでした。

長男は実は意外に飲み込みが早くて上達して行っているんですが、練習時間が短め。ちょっと弾けるとすぐに自分にOKを出して切り上げてしまいます。その分が本番で出たのか、一番良いところでちょっとミス。もったいなかった。練習しないからー、と私はもとより妻や次女からも散々言われる結果となりました。そこまでの一連の流れまで含めて長男らしく、微笑ましいですが。本人には少し感じるところがあって欲しいものです。

私自身の発表会の思い出の一番のトピックは、「ぼくドラえもん」を弾いた時のこと。自分で言うのもなんですが、かなり上手に弾けていたんです。舞台袖では出番を待つ子たちがピアノに合わせて歌っていたらしいのですが、そこで痛恨のミスを犯しました。どこを弾いているのか分からなくなったんです。ソロで弾くときは暗譜するのが通例で、頼るものは己の記憶のみ。どこか分からなくなったら覚えているところから弾き直すしかありません。

弾いている本人はそれで最後まで弾き切ってホッとしたのですが、舞台袖で歌っていた子たちは突然曲が迷子になって、残念な感じになっていたようです。発表会の後、その話を聞かされて、自分の失敗が恥ずかしいのと、歌っていてくれた子たちに申し訳ないのとで、いまだにその時のなんとも言えない気持ちが心に残っています。

嫌な記憶では無いのが救いですね。一緒に歌ってくれるほど、上手に弾けていたわけです。途中までは。それは自信につながります。練習もあの頃はずいぶんしていて、まさか弾いているところが分からなくなるなんて、想像もしませんでした。あー、もしかして、記憶力に不安を覚えるようになったのは、あれがきっかけだったのかも。今はお経を読むのにも、毎回お経本を開いて読んでいます。万が一にもお経が迷子になっては大変ですから。一人で読んでいる時ならまだしも、法事の際にはお経本を配って一緒に読んでもらいますから、私が迷子になるのは大問題です。

長女と次女は、あの頃の私よりもすでに上手になっています。練習時間も忙しい毎日の中で頑張って確保しています。感心します。いつかどこかで、ピアノを習ったことが役に立ってくれると良いなぁ。

お金に困るとお金のことばかり考えるようになる

ということを身をもって実感している今日この頃。朝晩の冷えが冬の日中を思わせるようになってきましたが、皆さん変わらずお過ごしでしょうか。

私は初七日法要の最中にのどがはりついたようになって、それ以降とても喉が荒れています。下手したら治りきっていない風邪が再発かもしれません。明日は娘のピアノ発表会。咳をしながら聞くことにならないと良いのですが。

さて、最近、真剣にお金に困っている正太寺です。湖西市の中では大きなお寺になると思うのですが、それ故に布施収入以外はほぼ無く、詰まるところお葬式の件数によって収入事情が大きく左右されることになります。今下振れしっぱなし。でもお檀家さんがお元気だと言うことでそれはとてもうれしい。いつか別れを迎える世の中にあって、いつまでも変わらずお会いしてお話が出来るなんて、こんなうれしいことはありません。

ただまあ、困っている物は困っているわけで。そうすると、お金のことばかり考えるようになるんですね。金銭面で正太寺が危機に陥るのは初めてではありません。先代の時にも何度もあったそうです。ただ、私の代になっては初めてのこと。初めての危機に、冷静でいるようで、頭はいつもそのことを考えてしまっています。

お寺にお金が無くなれば給料ももらえなくなります。簡単な理屈です。貯蓄を食い潰せばしばらくは生活できますが、貯蓄の全額が子どもたちの将来の学費として貯めてきたものです。それがなくなることが何を意味するか。親としてこれほど辛いことはありません。

こういうことがあるから僧侶は結婚しない方が良いんですよ。本来は。お金が無くても自分が生きていくだけならよっぽどなんとでもなります。食べるものさえ檀家さんに工面してもらえれば、何も問題ありません。まだまだ農家の方も多いです。正太寺ならば、その辺りは心配ありません。

どこかから弟子を取らなくてはならないという現代で最大に難しい問題さえ無ければ、僧侶が家族を持つことには大きなデメリットがありすぎるんです。

私にとっては、いまさらどうこうなっても手遅れですけれど。

で、です。もし政治家がお金に困っているようだと、お金を工面してくれる人の意見を簡単に聞いてしまうだろうなぁ、と思うわけです。こんなに心が落ち着かないところに、お金はなんとかしてくれる、意見自体も良い意見で自分の方針とも合致する。そんなことがあれば断る理由なんて無いですよね。それがいつのまにか自分の方針とずれていても意見を聞かざるを得ない事態になるかもしれない。そういうことが無いように、政治家は、なるべくお金と切り離さなくちゃなりません。

お風呂に入りながらそんな事を考えていたんです。まだまだ続きますよ。

政治家とお金を切り離す一番の方法は、たくさんお金を与えることです。お金に困らない状況を作ることです。自分の政治信条にのみ基づいて政治活動をしている限り、潤沢な収入が保証されているとすれば、わざわざ他から収入得る必要がなくなります。つけいる隙が無くなるんです。

良い例として挙げるのに若干の躊躇がありますが、アメリカのトランプ大統領が分かりやすいです。彼は大富豪です。お金に困ることなんか死ぬまでにも、おそらく子どもたちの代においても安泰でしょう。それぐらいの資産があります。だから、あれだけ自分の思うままに立ち居振る舞えるんだと思います。パトロンが付いていたらそこを無視はできません。公には関係ないと言いつつも、パトロンの動向を気にしてしまうことはあるでしょう。

でも、自身に潤沢な資金があれば、誰のご機嫌も伺う必要は無いのです。

その結果が現在のアメリカですので、それが正解か不正解かやや疑問はありますが、政敵を倒すための黒い噂は絶えないものの、お金のまつわる噂は一切出てこないのが面白いと思ってみています。

日本の場合は不可解な政策が出てくるとすぐに利権があるんじゃ無いかとか、どこかに潤う人がいるんじゃ無いかとか話が出ます。でもそれも、政治家がみんなお金を持て余すほど持っていたら、

あっ。持て余すほど持っていても欲しい人は欲しいですよね。いくら保証があると言っても、それを上回る収入が見込めるとなったら、間違いを犯す人が出る可能性はつぶせませんね。うーん。

それでも、一般的には外部のお金に左右されにくい政治になると思うんですよ。

あくまで思うだけであって、専門に研究している人がいたら笑われるかもしれませんが。

でも、国会議員になったら一生持て余すぐらいの収入が得られるとなったら、当選を目指す人が増えますよね。競争率が上がって議員の質は確実に向上しますよ。問題は、日本の財政でそれが可能かという点だけで。そこはもう、まずはみんなで儲けて税収をあげるしかありません。お寺のように清貧な暮らしの人ばかりでは困るんです。

そんな事をつらつら考える入浴タイム。お風呂出てから思ったのは、お金に困るとろくな考えが出てこないな、というものでした。お金怖いですね。

カレンダー購入の季節です

ここ数年、同じカレンダーを買い続けています。ほぼ日ホワイトボードカレンダー

www.1101.com

便利なんですよ。長らくお世話になってきました。

ただ、来年も買おうかどうか、ちょっと悩んでいます。

私と妻、そして両親の予定にもちろんお寺の予定も、全てスマホのカレンダーで管理されています。業務日報がわりにお寺の予定は専用のカレンダーに記入していますけれど、個人的な予定についてはもうスマホだけで良いんじゃないか、と思ってしまいます。

子どもたちが自分たちの予定を知るには、学校からのお便りが常に掲示してあるのでそれで事足りるでしょう。そもそも子どもたちがカレンダーを見て行動している節は無い…

中学の娘はカレンダーを見ている可能性がありますが、彼女にもスマホを持たせていますので、そこで見て貰えば良いかな、と。

ほぼ日のカレンダーも良いお値段するんですよ。今年は2,300円。今まではここまで悩まずに必要なものだとして買っていましたが、ハイブリッドカー購入の余波で毎月さらに5万円の積み立てをしようと計画を立てたところなので、その2,300円の支出が気になっているんです。

家族5人ですと外食1回分にも満たない金額ではありますが、逆を言えばもう少し足せば外食ができるということになるわけでして。それにしたって毎月5万円って、無理がありますよね。先月は達成できませんでした。達成できないと子どもたちの進学資金に影響が出るのでなんとしても達成しないといけないんですが…

自分は大学へ行かせてもらえましたが、子どもたちを大学へ送り出してあげられるか、とても心配です。皆さんどうやって貯金されてるんでしょうか。やっぱりカレンダーひとつでも、買うとなると悩みますよねぇ。

ドローン購入を企む

今年の2月に買ったばかりなのですが、同じメーカーからとても小さいドローンが発売になりました。海外向け仕様と日本向け仕様の2バージョンあり、日本向けはバッテリーを軽いものにすることによって199gという軽量化を達成。これは、200g以上のドローンは改正航空法のもとで扱わなくてはならないため、そこから外れるための仕様ですね。ちなみに海外向けは250g。これもアメリカかな?250gより重くなるとやはり法律や条例の制約があるためのようです。

日本において改正航空法の制約を受けなくなるとどうなるかというと、夜飛ばせる、目視飛行しなくて良い、人混みでも飛ばせる、人や建物の30m以内に近づいて良い、という具合に使い勝手が向上します。

もちろん、軽いと言っても199g。高いところから落ちてくれば危険です。安全に最大限配慮して飛行させる必要はあるでしょう。それでも、花まつりの賑わいを撮りたい私にとっては福音です。お寺なのに福音です。夜飛行できるのも何気にありがたく、時折真夜中に山の上へ上がっていく車があるのですが、何をしているのか調べにいくこともできます。音はしますから、秘事を撮影してしまう事はないと思いますか…星を見ているぐらいなら良いんですけどね。お墓場ですけど。

一度山の上でゴミを燃やされたことがあるんです。火事にならずに済みましたが、そうした事件が起こっているかもしれないと思うと不安は募ります。追いかけて車で上がっていくのも相手によっては危険が伴います。広い駐車場があってスピードを落とさずに転回してこれるなら良いのですが、狭いところで切り返してこなくてはなりません。危険人物かもしれない付近でスピードを落とさなくてはならないなんて、怖いじゃないですか。

そうした意味でもドローンで見に行けるというのは、実際に実行しなくてもそれが出来る手段を持てるというだけでも、安心感が違ってきます。

最も、このドローンで危険なことをする人が増えれば、改正航空法がさらに改正されて、規制の範囲が広げられるかもしれません。プロモーションビデオを見る限りでは、メーカーはかなりライトな層に売り出して行きたいように思えます。ちょっと心配です。啓発活動にもさらに力を入れていただきたいです。中国メーカーですけど、世界最先端ドローンメーカーらしく、色々啓発はしてくれていますけれど。

日本のメーカー、ドローン分野ではさっぱりです。寂しいですね。

なんの偶然か、2月に買ったドローンの買取価格を調べたら、新発売のドローンとほぼ同じ金額でした。性能は今手元にある2月に買ったドローンの方が上です。でも、そのドローンも、ランク付けすれば一番下なのです。今回のドローンとは4K映像が撮れるという大きな違いはありますが、飛ばせない高性能ドローンより、飛ばせる中性能ドローンの方が活躍の場は広そう。

何より、玩具の範疇に入るので、飛ばすにあたって心理的抵抗はかなり低くなります。ここで飛ばして大丈夫かな、という心配が田舎であればほぼなくなりますから。

日本で発表されたのが午前10時30分。午後になってから公式ショップをのぞいたら、20-25日後の発送となっていました。とりあえず注文。発送されるまではキャンセル可能なのです。そしてその勢いで、ドローン専門買取ショップに見積もり依頼。今日見つけたショップは、基本的には見積もり価格での買取をしてくれます。普通のシッョプは現物を見てさらに減額ということがあるらしいんですけど、見積もりの時の申し出と現物があまりにも違わない限り、見積もり通りの価格で買い取ります、と。

下調べ通りの買取価格を提示されたので、このあと買った時のように梱包し直して、明日の送り出したいなと思っています。私にしては珍しくとても積極的に動いていますよ。

今回のドローン、6万円。2月に買ったドローン、13万円弱(今は13万円ちょっととなぜか値上がりしている)。8ヶ月で7万円のダウンはなかなか辛いものがありますが、次に手に入れる人に活用してもらうことにして、私は私でいつでも比較的自由に使えるドローンを活用しようと思います。

今回については想定している使い道がほぼお寺の用なので、経費で買ってもらいたいところですが…お寺もお金が無いのです。

新しく登場したドローンは、DJI社のMavic Mini。

www.dji.com

2月に買ったのは同じくDJI社のMavic Air

www.dji.com

Airも良いドローンでしたよ。お勧めします。もし6万円以上で買ってくれる人がいましたら、明日の朝までにすぐさまご連絡ください。

昨日は寒くて今日は少し暑くて

気温が乱高下していますが、皆さんお変わりありませんか?ここ静岡県湖西市は、昨日は雨で寒かったのに、今日は昼過ぎには暑く感じるぐらいになりました。フリース脱げば良いんですけど、面倒で窓を開けるという。

私は昨日の午後から下痢気味です。

気味じゃないですね。

下痢です。

正露丸飲んで、良くなったなぁと思ってご飯を食べると、しばらくしてまた下痢になって。一食抜けば治りが早いのかもしれませんが、お腹は空くんですよね…

今夜の晩ご飯はすき焼き。お腹いっぱい食べました。

その後、累計1時間以上に渡ってトイレの住人となりました。洋式トイレでよかった…

皆さんも体調にはお気をつけください。私はお腹が大人しくなるまで布団に入ることもできず、辛い時間を送っています。

憧れのハイブリッド車に乗る

冷静に考えると宗務所の打ち上げ旅行で沖縄へ行った時に乗った車がハイブリッド車だった気がしなくもないですが、これからたっぷりと乗れることになって、とても新鮮な気持ちで乗ってきました。

助手席に。

ちょっとだけ運転しましたけれどもね。

エンジン音がほとんどしないのが新鮮です。そのせいでびっくりされることも多かったハイブリッド車ですが、今の車は高周波の音をわざわざ出しているそうで。少しは気づきやすくなっているのでしょうか。自分の実感としては、相変わらず知らぬ間に近寄られているという感覚を持っていますけれど。

世の中は電気自動車へ動きはじめている時にようやくハイブリッド車がそばまで来たのですが、お値段や航続距離を考えるとまだしばらくはハイブリッドが主流になるのでしょうか。

でもね、MINIの電気自動車モデルはアメリカ市場に3万ドルを切る価格で投入されるそうですよ。テスラも一番下位モデルは現実的な金額に設定されていますし、思いのほか早く主流になる可能性もあります。まだ充電スタンドの数が足りないようですから、急に増えると大変なことになりそうですけれども。

日産のリーフを以前調べた時は、400万円ぐらい必要だったように記憶しています。それでどうにも手が出なかったのですが、これが300万円とかになってくれば、ちょっと無理して買うことだってできるようになるかもしれません。

我が家は子どもたちの進学資金を一部取り崩してハイブリッド車を手に入れたわけですが…進学資金も満額溜まっていたわけではありませんから、ざっと計算すると、毎月5万円は積み立てをしなくてはならないようです。これはかなり厳しい。お寺でボーナスがもらえればグッと楽になるんですが、お寺もしばらく借金生活だからなぁ…

なかなか副収入も確立できませんし、今とても厳しいです。車の買い替えを算段つけている時はこんな予定ではなかったのですが。ああ、無情。