書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

8月9日。8日目。

暑い。だいぶ暑い。

昨日よりは暑くない気がする。でも暑い。空気が明らかに焼けている。

読経の際に、ロウソクの火というのは特別です。消えてはならない。強く思っているんです。その場にいる、私以外の人たちは。

ですから、扇風機の角度を調整し、火が消えない絶妙な場所を探していただいたりもします。

火が消えず、私にも当たる、大変素晴らしい場所が見つかることの方が多いのですが、時折、私にもそこそこに当たるだろうと思えていたのに、お経を読み始めたら全然当たらなくなってしまうこともあります。大変不思議なことですが、往々にしてあるのです。

そんな時、どうなるか。

暑いんです。予想通りに暑いんです。外のお日様に照らされて、モワモワになった着物が暑い。屋内とはいえ、扇風機の当たらない場所の空気も暑い。

ここで、扇風機を調節しなおしてもらえればいいのですが、やせ我慢して平気なふりをしてしまうんです。ただでさえ、こんな私に気を使い倒して扇風機を調整してくださっているのに、ここでさらに再調整など、申し訳なさすぎてお願いできません。

そんな時、どうするか。

心頭滅却すれば火もまた涼し、というじゃないですか。涼しいわけはないのですが、お経に集中し、体の感覚を敏感にすると、ほんの少しの空気の動きすらも体の熱を逃がしてくれる存在として知覚できるようになります。

暑いはずなのに、涼しく感じるようになるんです。

それをあまりに繰り返しすぎると、「自律神経失調症」とカルテに書かれることになるんだと思いますが。

私のことです。

夜になると外の空気は涼しくなります。今朝は意外に涼しかった。この分だと多分明日の朝も涼しいかもしれない。

日中はどうかな?こんなに暑い日はもう十分なのですけれど。今の関心は、気温と、膝の痛み、その二点だけに絞られています。