書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

宗務所日記

今日は宗務所費の通知発送業務でした。各寺院が宗務庁へ納めるのが宗費、宗務所へ納めるのが所費。国税と市民税みたいなものですね。各寺院が持っている土地などの財産や、檀家件数などなど、様々な要素を勘案して、あなたのお寺は何点ですよー、と点数が割り振られます。それとは別に1点何円という単価が定められており、掛け合わせると宗費が出てくるという具合。超簡単な説明ですけれども。


さらに宗務所では単価を別に設定し、そこから所費が算出されます。地方地方での事情で単価を設定できることによって、宗務所業務の遂行に必要な資金を得られるわけです。非常に予算に余裕のない地方公共団体、と言えます、宗務所は。市債を発行するようなことも出来ませんから、かなりきつきつです。


そうはいっても、寺院の立場からすれば、所費は一円でも少ない方が助かります。その分、寺院運営に回すお金が出来るわけですからね。私のように宗務所職員になると、その考えも幾分和らぎ、せめて職員の給料はもう少し引き上げようよ、とか、これじゃ半分ボランティアだよ、とか思うわけです。でもそれをするには1点単価を上げるしかなく、それはつまり、正太寺の支払う所費の増額になるわけです。難しい問題ですね。


そんな具合の所費の納入額を、各寺院へと通知する作業を今日、行ったのです。161ヶ寺分あるのですが、そのうちのいくつかは兼務寺院です。つまり、そこに住んでいる住職はおらず、他のお寺の住職が管理している寺院です。ですから、兼務寺院の分は、管理している住職のお寺へとまとめて送付します。


この仕分けが手作業なのですよ。記憶に頼って間違いが発生すると大変なので、名簿を参照しながら一件ずつ確認して仕分けていきます。時間かかりますよ。庶務主事さんがやってくれましたけれど。


宗務所へシステムを入れている業者さんと、システム全体の手直しの際に、この部分もなるべく機械的に分類出来ように依頼をしているのですが、今回の業務には間に合いませんでした。来年には間に合って欲しいです。来年は4年の任期で最後の所費通知書の発送です。楽に出来るようになったはずの成果を、体感したいじゃないですか。ほんとに、間に合って欲しいなぁ。